10 février 2010

2月4日~2月8日まで du 4 fév au 8 fév 10

Le 4 février 2010, jeudi
夜中1時半に、数十箇所も蚊に刺された夢をみて目が覚めた。マドンナが暴れまわっていた。蚊帳に飛びつくは、僕の靴を齧るは、電気のコードを引っ張るは。サロンに寝かせているのに僕の部屋に入ってくる。完全に部屋のドアを閉めてしまうと泣き出す。

水がまだでないので、近くまで水を汲みにいった。鉱山会社従業員社宅のある地域には水が出る。バケツで5個、プラス60Lの水槽。シャワーは浴びられないが、これで炊事はできる。もともと料理に使う水はミネラル・ウォータ。缶切りもAgata店で一流品を買った。8500FC(850円)。精肉をKipushiで買おうとしたら冷凍しかない。牛も鶏も冷凍。これは意外だった。
デザートにアイスクリームが食べられるように冷凍ケースを買おう。ピクニックにも都合がいいかもしれない。

初めて夕飯を作ることができた。当然パスタ。アラビアータ風。チーズはPadanoが冷蔵庫に一週間前に入れておいたがカビが生えていなかった。

シスター・アスンタさんのところに去年休暇を利用して6月に来たときに預かってもらった衣類や本を受け取りにいった。バック・パッカー一個とスポーツ・バッグ一個分。

Le 5 février 2010, vendredi
部屋の掃除をした。また未完成。汚れなんてもんじゃない。天井も蜘蛛の巣だらけ。洋服箪笥の中にまで厚い埃が溜まっていた。
スイスでは引越しをするときに一ヶ月前から掃除に取り掛かった。入居のときの保証金を取り戻すためである。生半可な掃除では、とても保証金をとり返せない。ZurichからGenèveに引っ越したとき、Zurichの大家(不動産屋が代理)に保証金全額を取られてしまった経験から、その後は注意に注意を重ねた。スイス時代15年間で7回引っ越している。だからそのうち6回はほぼ全額返却してもらった。大家が返却しない場合、訴訟に持込んだこともある。勿論勝訴している。

Le 6 février 2010, samedi
水がないことを除いては普段の生活をとりもどした。

DVDの映画を50本持ってきた。アルジェリアには200本持っていき、サイトのアドミが大部分をコピーしてキャンプの住人に貸し出している。今日やっが映画「アラビアのロレンス」を見ることも出来た。厳選した50本のうちの一本だ。しかし、今回は苦労した。というのも映画を見るにあたってはいいスピーカーを使いたい、Boseをスーツケースにいれてきたが、100Vからスピーカー用の12Vに落とすトランスに220Vをとおしてしまい、トランスを壊してしまったようだ。不注意そのもの。煙もでなかったのに電気屋でテストしてもらったら、使い物にならないという。仕方ないから220Vから直接12Vに減圧するトランスを買った。スピーカーにつなぐジャックが合うかどうか心配だったけれど、4タイプのうち一つがぴったり一致した。さらにPCに内蔵されているDVDプレイヤーが完く動かず、外付けのプレーヤーを買った。LG製。付いてきたソフトでは持っているDVDを再生できず、もともとあったソフトWinDVDで再生が可能と分かった次第である。

こうしてやっと「アラビアのロレンス」を見ることができたのである。この映画は日本でロードショーで見たときから、僕に勇気をあたえてくれる壮大なドラマである。だからフランスやスイスの映画館で何回も見た。70mmの大画面。DVDで見るようになったのは2006年からである。主人公ロレンスはピーター・オトゥールのはまり役である。神懸りにはちがいない。シナリオも良くできている。実在のロレンスとはきっとかけ離れているのだろう。それでもかまわない。感動のシーンが盛りだくさん。そして沙漠。僕が経験した実際の沙漠は決して映画の中の沙漠ではない。Leenの描く砂漠は夢の中の沙漠である。それでもかまわない。そして音楽。心の底まで感動させてしまう広がりのある音楽。大作中の大作である。アルジェリアのアラブ人は嫌いになったが、映画に出てくるトルコに虐げられたアラブ人は単純明快でロレンスが独立させようとした気持ちも納得できる。

TVもない、まともなラジオもない、ステレオもない、唯一あるのがPCという生活ではDVDは貴重な娯楽である。もっともTVはあっても殆ど見ない。時間を過ごすにはTVは格好の手段だ。しかし、大宅壮一の「一億総白雉化」ではないが、余程番組を選ばないと馬鹿になる。TVは新旧の映画を見ること位しか使い道が僕にはない。ニュースはネットで得られる。ラジオはあってもいい。しかし、携帯電話に仕組まれているラジオ、災害時使用の懐中電灯と一緒のラジオを時々聞くけれど、興味をひく番組が見当たらない。

Le 7 février 2010, dimanche
引越しまでの日誌をブログにアップした。

昨日の夜23時になって水が出始めた。万歳! ところが水圧がない。15Lのバケツ5個と60Lと80Lの水槽に水を溜めた。これに2時間半もかかった。こんなこと毎日やってられないなぁ。

電気はKipushiでは問題がない。この間の停電は例外のようだ。これは大いに助かる。ルブンバシではどこかの地区がいつも停電している。空港近くの新しい変電所は長期間未完成。電線は地下だが、これが返ってメンテを難しくしている。

Le 8 février 2010, lundi
15時、ルブンバシ市環境部長イルンガJean-Pierre Ilunga とアポイント。
公害問題。同氏の曰く、
「市の公害問題は3つある。
1.下水
下水処理場はルブンバシに数ヶ所あったが、いずれも古く現在機能していない。雨水、家庭排水、工場排水が一緒にして川に流している。川の水は従って極めて汚い。
2.空気
排気ガス規制がない。乗用車、トラックともに古い車が多く排ガスは深刻だ。
3.騒音
騒音規制もない。夜間のクラクションは禁止いているが、その他祖運は市民の常識に任せている。
なんといっても、河川の汚染問題が一番大きな問題である。しかし、市当局は上記の公害を測定する機器も持っていない。買えない。何とかしたいが予算がない」
下水は確かに問題だ。下水道はベルギー時代のものだろう。その後はメンテがある程度までしか出来ていない。機能していない下水処理場にも下水管を通して汚水が一旦は集まる。下水処理場の周りは耐えられない悪臭が漂う。激しい雨が降ると道路が水浸しになるし、その水がなかなかはけない。郊外では垂れ流しの汚水の臭いもするようになる。
空気は緑が多い所為か(ルブンバシが杜の都だとは前に書いた)、街中の一角を除いては、排ガスで息苦しいというほどではない。ただ、走っている車(トラック、乗用車、小型バス)の90%以上が日本製の中古車である。それもかなり古いものが輸入されている。90年代いやそれ以前の車が走っている。日本からドバイなどに輸出、それが回りまわってここまで入ってきた。日本で公害規制がクリアされないような車ばかりである。日本車がこれだけ走っているというのに日本は、買うほうが悪いと腕組みをしていていいのだろうか。
騒音については、測定器があっても法整備ができていなければ宝の持ち腐れ。もっとも測ってみなければ、規制の基準も決められないかもしれない。
部長から、公害の専門家、大学教授、関連NPOを紹介してもらったので、さらに調査を続ける。

カタンガ州における活動について、州当局から許可を正式にもらった。2001年7月20日法第004/2001号による登録番号013/1021/2010である。これで銀行口座開設が可能。口座開設してから、本格的にNGO「日本カタンガ協会」の活動を開始できる。

水が22時半から出始めた。一昨日よりは水量が多いがまだまだ風呂の湯沸し器に溜まるほどの勢いはない。

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