03 juin 2012

5月31日 横領 détournement


Le jeudi 31mai 2012
快晴。7時、20℃、57.5%。外気は15℃。

朝、ゴッフルを食べようとしたらカビ臭い。粉ミルクの缶に入れておいたのだがカビが発生していた。湿度が低いから大丈夫だろうと思ったのが不注意だった。10枚も捨てることになった。もったいない。

845分、今日も停電開始。1945分、回復。

Biac銀行にある「日本カタンガ協会」の口座のチェックのために銀行に行った。特に子口座の数字が300ドル以上合わないのだ。普段アラン君が口座を管理している。彼の持っている入金証書と口座の現金が一致しない。明らかに銀行側のミスである。ミスというよりは多分行員が入金せず着服したのだろう。担当のユグ氏は告訴するかというから、僕はしないと答えた。ここの警察に訴えても金をとられるだけだからそんな馬鹿なことはしない。銀行が不足額を充当してくれればそれでいい。また口座管理手数料を毎月とっているが、この手数料を、銀行側のミスだから返却してくれと請求した。当然のことだろう。協会の口座に利子もつかない。それなのに、税金だ手数料だと毎月11ドル以上を取られている。全くおかしな銀行システムである。
(画像はそんなBiac銀行が2009年7月パリに支店を出した。そのときのポスターである。素人以下の銀行員がいるBiacか海外に支店ね。ま、スイスに出てこないだけいいか)。

それ以上に困ったのは、「日本カタンガ協会」の会計を任せているアラン君がタクシ事業で毎日入ってくる現金を預金せず、貯まった金を「使い込み」したのである。会計をまかせているとはいっても無給。しかし、タクシ事業収入は彼の金ではない。それを、僕に貸してくれと許可を求めずに、勝手に自分の商売のためのドバイ出張用に使ってしまった。
薄々僕には、彼が「協会」の金に手をつけたことはわかっていた。だから帳簿を見せろといっていたのだ。なかなか会計の中身をみせない。忙しくて計算が間に合わないという。
アラン君の感覚では、ちょっと金庫から金を借りたけれど、返すあてがあるからいいだろうというものだ。しかし、これはdétournement(横領)というものだ。彼の考えは安易に過ぎる。そう彼に伝えた。本来なら告訴もできる。しかし、上記の銀行口座の件同様、告訴がこの国では無駄な行為と知っているし、アラン君に悪気はないことも知っているから、厳重注意だけにしたのだ。普段モラルが高いと思われるアラン君にしてこうだ。これからは毎週一回土曜日タクシ収入は預金することと言い渡した。預金してしまえばアラン君にはサイン権がないから預金を下ろすことができない。しかし、金銭感覚が商売人なのに弱い。これは彼の特殊事情か、コンゴ人一般か、アフリカ人共通のことなのか、僕にはわからないが、少なくともコンゴ人の殆どがもっている感覚のような気がする。

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