06 octobre 2013

10月5日 ゴキブリにやられた escroc du cafard

Le samedi 5 octobre 2013
7時、快晴、2445

公益財団法人日本デザイン振興会主催の2013年度グッドデザイン賞受賞作品が発表され、慶応大学の松原弘典研究室設計の「コンゴ民主共和国日本文化センター」が受賞した。RDCコンゴ首都キンシャサ市中心部にあるInstitut Supérieur Pédagogique de la Gombe(ゴンベ教員大学)敷地内に建設された文化交流施設である。日本国外務省のODAの援助を受けて建築された。
松原研は2008年からキンシャサで小学校建設プロジェクトをしており、その活動からえた経験から今回の文化センターもローカルの技術と材料を使いながら気象環境にも配慮した松原研ならではの設計が実ったものである。大変目出度い。松原研の皆様に敬意を表する次第。
松原研の設計した日本文化センター
(キンシャサ)
今日ルブンバシで2013年度車税支払い証vignetteをアラン君から受け取った。46ドル。

スーパー「マ・メゾン」を出て、モエロ通りに左折したところで警察官に捕まった。今朝マチピシャ地区で警官に泊められたときは、またN大佐に電話して賄賂をせびられずに通過した。しかし、今回は大佐に連絡しても埒があかなかった。
別のゴキブリがいたのだ。判事だという男が、僕の車に当てられたという。こちらは覚えがない。ところが「マ・メゾン」のところでバックしたときに、サイド・ミラーがその男の右上をかすったらしい。警官は交通費をくれといい、僕から3000フラン(300円)をせしめた。この判事はレガ・ホテルのテラスで話し合いたいという。要するにごねるつもりだなと思ったが、相手は、「言うことをきかなけらばカサパ刑務所にぶち込むぞ。その上で裁判だ、判事は俺だ」と脅かす。どうも偽者の判事ではなさそうだ。この国のゴロツキの中でも一番質の悪い連中につかまった。ルブンバシのカサパ刑務所は面会のために3回行っているが、とても人間が受刑にせよ生活できるところとは思えない不潔で無秩序なこの世の地獄である。それが僕の恐怖心を煽った。
落とした携帯2台(モトローラとノキア)の買い替えが修理が必要でそれには200ドルいるという。僕は持ち合わせがないと言ったが、ポケットの中を探らされ、出てきた札が運悪く100ドルと20ドルだった。それを先ず差押えられ、さらに念書を書かされた。どっちみち脅かされて書いたものだから無効なのだが、馬鹿正直に携帯故障の事実関係を記述し、可及的速やかに計200ドルを払うとサインした。サインも銀行に登録してある公式サインだ。ほとほと自分の勇気のなさに呆れるが、蛮勇をふるって正義をかざして、本当の判事だったら、正義の存在しないこの国では、勝手に犯罪を捏造され投獄されてしまうことは必至だ。全く金を持っていないと嘘をつき、念書を書けば上出来だったのだが、そういう考えに及ばなかった。判事の名前はNgoy。電話番号を控えた。
キプシに帰り、またまたメルセデス会のシスタ・ルーシーさんに相談した。Ngoyのフルネームを聞かれたが僕は知らない。この男の身分証明書提示を求めなかった。電話すると話中ばかり。シスタはカサパ刑務所やキプシ刑務所で受刑者に食事をだしたり、生活改善のための慈善活動を10年以上続けているので、関係者全部をしっている。ンゴイという名の判事は数名いるようで特定できなかった。いずれにせよ、ゴキブリは味をしめると何回も脅しをかけるのだから、それを断ち切る必要がある。たとえ本物の判事だとしても、金を巻き上げるのは脅迫行為だ。贈収賄corruptionどころのはなしではない。
シスタがミサに参加する聖母マリア労働者教会(カトリック)に来る信者の中から有力な弁護士エマヌエル氏を選んで連絡してくれた。同氏はンゴイが僕の家に残りの金を取りに来たら連絡してくれ、判事はみんな賄賂にまみれているが、僕のケースのような脅かしは普通しない。これは脅迫および詐欺。贈賄側に有利な判決を下すのが判事の犯罪の普通のケースだ。
なるほど。ともかく、ンゴイなる詐欺師がきたら直ちにエマニュエル氏に連絡しよう。本当に判事なら、この国でも職を失い、実刑判決を宣告され刑務所に行くのはンゴイの可能性がある。もっともンゴイもさるもの、裁判官を買収、僕に復習しに来るかも知れない。

「飛んで火にいる夏の虫」だと面白いのだが、120ドルの被害は痛い。節約生活を続けなければいけない。

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