24 septembre 2015

9月24日 国際赤十字ICRC:コンゴ紛争を漫画で CICR : conflits congolais au manga, bande dessinée japonaise

Le jeudi 24 septembre 2015
6時、快晴、24℃、35%。

一か月前にアイルランドで差し押さえられエアバスA320は、新しく設立された国営Congo Airwaysに収められるはずだった。この差押えにRDCコンゴは差押えの理由になった米国鉱山会社への債務不履行ではなく、司法で争ってアイルランド裁判所を納得させたようだ。A320が無事キンシャサに飛び、コンゴ国内線サービスに就航できることになった。RDCコンゴがやとった国際弁護士、やるじゃないか。アーギュメントは1933年のローマ協定で、政府関連の飛行機は差押え対象にできないようだ。

フランスがロシアから受注した空母ミストラルMistralを、ウクライナ問題のため引渡しを拒否、フランス側からキャンセルして、今度はエジプトに売るのだそうだ。非民主的、非人道的人権無視についてはエジプトもロシアも変わりない。批判される売り先だが、そもそも空母などという戦争のための船を売るのだ。フランスは戦闘機産業、武器産業の製品を大統領が売り込みに世界を回っている国である。その辺の道義・道徳を問うても仕様がない。日本もこれから戦争を食い物にする「フランス並み」の国になるのだろう。

時事通信が国際赤十字委員会(ICRC、本部ジュネーブ、日本事務所)の要請で制作する作品のためにブカブ(南キヴ州)に来てくれた大石氏の記事を書いてくれた。
僕はジュネーブ時代にこのICRCにはよく行った。東京にある日本赤十字とは比べ物にならない古く小さな建物だった。そこに「昭憲ファンド」がある。「昭憲」とは昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が国際赤十字に献金した資金をもとにしたファンドである。このファンドの一部の運用を国債や転換社債でしてもらった。
ICRCがコンゴ東部の現在を漫画で日本の方々にまた世界に知ってもらおうと企画した。ありがたい。
enfant soldat Zaza
「日本人だって同じ目に遭えば…=マンガ脚本家、大石賢一氏語る-コンゴ

 赤十字国際委員会(ICRC)とアフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の漫画を制作したマンガ脚本家、大石賢一氏に苦労話を聞いた。

漫画で解説=コンゴ紛争、もっと知って-赤十字国際委

 -現地入りの準備は大変だったのでは。
 一番大変なのは心構えだった。資料を読めば読むほど怖いことばかり書いてある。予防注射は14本。接種をしに行っているのに、医者からそこで「行ってはいけない。延期するか中止するか今ここで決めなさい」と毎回説得された。
 -コンゴ入りはどのように。
 まずルワンダの首都キガリに行って、映画「ホテル・ルワンダ」で有名なホテル・ミルコリンズ(オテル・デ・ミル・コリン)に泊まった。ICRCの車で6時間くらい、コンゴの国境まで乗って、そこへ迎えに来てくれたICRCの車に乗り換え3時間くらいでブカブに着いた。「見慣れない東洋人が一人でいるだけで危ない」と、滞在中はほとんど車の移動だった。
 -視察場所は。
 病院、義足を作っているセンター、兵士にさせられていた少年少女を更生させる施設、家族との再会を待つ子供たちが通う学校、さらに性暴力の被害に遭った女性がカウンセリングを受ける「駆け込み寺」のような施設を取材して回った。
 -ブカブ以外は。
 ICRCの小型機で40分くらい飛んだ山奥の村にも3日滞在した。ジャングルを切り開いて滑走路だけがある所に着陸した。
 -行く前と後で変化は。
 行く前は「アフリカは日本とは違う軸で動いているのだろう」と想像していた。しかし、行ってみて、例えば性暴力の被害者の話は、日本人だって同じ目に遭えば同じように感じるだろうなと思った。心に傷を持つということは、日本であれ、アフリカであれ、同じなのだと改めて分かった。
 -帰国後の制作は。
 現地ではICRCを前面に出す作品を考えていた。ところが、帰国したら「ICRCの宣伝では駄目だ」と言われて、だいぶ考え方を変えた。定価1200円を払って買ってもらうので、楽しんで読めるエンターテインメントでないといけない。しかし、事実とフィクション、どちらかが勝ち過ぎてもいけない。難しかった。(2015/09/24-06:28)」
大石氏と南キヴ州の村人たち
「漫画で解説=コンゴ紛争、もっと知って-赤十字国際委

コンゴ(旧ザイール)の紛争について描かれた漫画「14歳の兵士ザザ」の表紙=18日、東京都港区の赤十字国際委員会(ICRC)駐日事務所
 アフリカの内戦の中でも複雑で、なかなか説明が難しいコンゴ(旧ザイール)の紛争について「もっと日本人に知ってもらいたい」と、赤十字国際委員会(ICRC)が漫画作品を準備している。原作は、故石ノ森章太郎作画作品「HOTEL」の原作者として知られるマンガ脚本家の大石賢一氏、作画を石ノ森章太郎の弟子、石川森彦氏が担当。10月1日に全国の書店で発売予定だ。
 アフリカ大陸の中央に位置するコンゴの国土は「西欧がすっぽり中に収まる」と表現されるほど広大で奥深い。東部や南部を中心に各地で中央政府の支配が及ばない。大小の武装勢力が群雄割拠している。
 コンゴは希少金属の宝庫という顔も持つ。この資源を確保したい企業と手を組む武装勢力も存在する。携帯電話やパソコンには必須の天然資源「コルタン(タンタル)」は世界の埋蔵量の8割がコンゴに集中するといわれる。

コンゴ(旧ザイール)東部の山岳地の村ルリング入りした原作者の大石賢一氏(左)=2014年11月、赤十字国際委員会(ICRC)提供(c)Sylvie Pellet/ICRC
 ICRCは2009年、60年ぶりの駐日事務所再開を果たし、当初から「日本独自の事業を何かできないか」と考えていた。徐々に東京と、ICRC本部のあるジュネーブ、コンゴの現場事務所の三者を結ぶ企画が固まっていき、13年から作業が本格化した。
 「現場を見てもらいたい」というICRCの強い希望に応えたのが大石氏。14年11月、2週間にわたってコンゴ入りし、東部ブカブを中心に現場を見て回った。
 ICRCとまとめた作品のテーマは(1)少年少女の「子供兵士」(2)戦場の性暴力(3)離散家族の再会-の3本柱。どれもコンゴで繰り返されている現在進行中の問題ばかりだ。
 帰国後の大石氏が半年かけて完成させた脚本は「14歳の兵士ザザ」と題され、現地入りした日本人の目を通して紛争の現場に迫る内容となった。当初は日本人の関心を高めることが目的だった漫画だが、外国人でも分かりやすいことから、世界的にICRCの広報手段として活用できないか検討されている。(2015/09/24-06:32)」

「日本人だって同じ目に遭えば…=マンガ脚本家、大石賢一氏語る-コンゴ

 赤十字国際委員会(ICRC)とアフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の漫画を制作したマンガ脚本家、大石賢一氏に苦労話を聞いた。

 -現地入りの準備は大変だったのでは。
 一番大変なのは心構えだった。資料を読めば読むほど怖いことばかり書いてある。予防注射は14本。接種をしに行っているのに、医者からそこで「行ってはいけない。延期するか中止するか今ここで決めなさい」と毎回説得された。
 -コンゴ入りはどのように。
 まずルワンダの首都キガリに行って、映画「ホテル・ルワンダ」で有名なホテル・ミルコリンズ(オテル・デ・ミル・コリン)に泊まった。ICRCの車で6時間くらい、コンゴの国境まで乗って、そこへ迎えに来てくれたICRCの車に乗り換え3時間くらいでブカブに着いた。「見慣れない東洋人が一人でいるだけで危ない」と、滞在中はほとんど車の移動だった。
 -視察場所は。
 病院、義足を作っているセンター、兵士にさせられていた少年少女を更生させる施設、家族との再会を待つ子供たちが通う学校、さらに性暴力の被害に遭った女性がカウンセリングを受ける「駆け込み寺」のような施設を取材して回った。
 -ブカブ以外は。
 ICRCの小型機で40分くらい飛んだ山奥の村にも3日滞在した。ジャングルを切り開いて滑走路だけがある所に着陸した。
 -行く前と後で変化は。
 行く前は「アフリカは日本とは違う軸で動いているのだろう」と想像していた。しかし、行ってみて、例えば性暴力の被害者の話は、日本人だって同じ目に遭えば同じように感じるだろうなと思った。心に傷を持つということは、日本であれ、アフリカであれ、同じなのだと改めて分かった。
 -帰国後の制作は。

 現地ではICRCを前面に出す作品を考えていた。ところが、帰国したら「ICRCの宣伝では駄目だ」と言われて、だいぶ考え方を変えた。定価1200円を払って買ってもらうので、楽しんで読めるエンターテインメントでないといけない。しかし、事実とフィクション、どちらかが勝ち過ぎてもいけない。難しかった。(2015/09/24-06:28)」

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