12 décembre 2015

12月10日 日本からルブンバシに消防車の贈り物 don de 5 véhicules anti-incendie à la ville de Lubumbashi

Le jeudi 10 décembre 2015
6時、晴れ、24℃、65%。

1129日から昨日129日までの日誌を割愛する。30日(月)から大使館からいただいた通訳の仕事をしていた。

2045分、帰宅。11日間に亘る仕事が終わった。
日本大使館がルブンバシ市に5台の消防車を贈った。「草の根」無償援助である。日本カタンガ協会が見つけた案件ではない。大使館が独自に動いて成立した。
ルブンバシは500万を超える人口を抱えると云うのに消防署がない、消防車が一台もなかったのである。いや、あるにはあるが1台だけだった。それも機能していなかった。
だから火事があると、保険会社Sonasや空港消防隊あるいは民間企業(ビール会社や食品会社等)が持っている消防車に助けてもらっていた。
勿論、独立前やモブツ時代には街に消火栓もあったし、消防署もあった。それがメンテできず今日に至っていた。全く危険な状態にあった。日本の方には考えられないことだろう。しかし、それが現実だった。
僕もこれまで消防車がルブンバシを走っているのをみたことがなかった。サイレンの音も聞いたことがなかった。
だから消防車無償援助のインパクトは大きい。

日本政府のこの「草の根」無償援助は単にモノをサプライしただけではない。消防士の訓練つきだ。10日間だけだったが、若者たちを中心に「火消し」の訓練をした。消防士の仕事は軍隊とは違って武器は人を殺すためではない、人を助けるための消防車と機器だ。消防士(今回なりたての消防士)たちの目は輝いていた。放水ノズルを持つ男たちはカッコ良かった。こんな溌剌としたコンゴ人たちをみたのは初めてである。
勢ぞろいした消防車
今日(12月15日)日本の先生方のことを
思い出して訓練をしていた
コンクリやレンガの建物だから火事が少ないと思うのは幻想だ。屋根の梁は木材である。停電が多いためロウソクをつかう。炊事には炭だ。火事の原因はころがっている。延焼は少ないかもしれないが火事はかなりある。
わが「日本カタンガ協会」の新人事で国際関係部の責任者になったフランクランさんの家も10月火事でほぼ全焼した。子どもたちがベッドの上でマッチをすって遊んでいたのである。ベッドから天井に火が届いたためだ。両親とも不在だった。幸い人的被害がなかった。消火は近所の人がかけつけてバケツで試みた。消防車が来ていれば被害が少なかったかもしれない。

研修には埼玉県上尾市消防からO氏、メカのメンテには神奈川県相模原市の民間会社からS氏がインストラクターとして莱ルブンバシされた。生徒たち(消防士、運転手たち)も意外と真面目で質問も飛び交った。明日からは彼らコンゴの消防士たちだけで運営していかなければならない。

9日(水)には、牛尾全権大使、ルブンバシ市長サングーザ氏の列席で消防自動車の引渡し式がルブンバシ市ルアシ区の運動場であり、デモンストレーションも行われた。消防士諸君、ちょっとあがってしまって最初もたもたしたが、最後はきれいに空高く放水して拍手喝采を浴びた。

ルブンバシには消防の短縮ダイアルもない、消防署もまだない。行政の不備がある。しかし、彼らはきっと頑張るだろう。大いに期待していいのではないだろうか。

消防車は中古で日本外交協会が日本各地からアレンジした。協会からコーディネーターM氏もいらっした。


何といっても、この援助、どれだけルブンバシ市民に貢献するか計り知れないほど大きな日本からの「贈り物」である。これは極めて効率の高い無償援助だと思う。

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