26 avril 2020

【les enfants de Musoshi 12】Madame Maguy

【ムソシの子供たち 12】マギーさん
画像はマギー・ンゴサさん。ヨシミ・ンゴサ、サトウ・トミヒサ、ジョー・トミヒサの母親だ。
彼女は最初の日本人夫が帰国後、二人目の日本人と結婚している。
活発な方で、誤解からカタンガ州文化大臣に僕が訴えられて呼び出されたことがある。
マギー・ンゴザさん
「現地妻」で唯一人Facebookをしている。
訴えられた誤解とは、笹川氏から頂いたご寄付を1万ドルではなく10万ドルと思い、
全く分配がないと州の実力者ルケンゲ大臣に直訴したのである。誤解は直ぐとけたが、
僕は大臣から直接携帯に呼び出しがかかり、ちょっと驚いた。


「子供たち」の日本人父親たちが、帰国したとき、勿論母親たちもコンゴに放置された。
現地妻たちは置いてきぼりになったのである。
「手切れ金」を受けとったり、家や店を買ってもらったりしたようだ。
それで父親たちは責任を逃れたというのだろうか。
ヨシミ・トミヒサ君
去年病死。
ヨシミ君は弁がたち、ビジネスマン且つ牧師Pasteurだった。ケイコさんの後、サイトウ君に
引き継ぐまで「子供たちの会」の会長を務めた。ザンビアのンドラに家がある。


母親たちはフランス語もスワヒリ語も読書き出来なかった。帰国した夫に手紙を書けなかった。
「現地妻の会」はない。学校教育を曲がりなりにも受けた子供たちがやっと「子供たちの会」を
作って団結した。もう21世紀になっていた。
ジョー・トミヒサ君

残された多くの母親たちはコンゴ人と再婚している。それは生活のためと思われる。しかし、

それも最低生活だ。子沢山で家庭は貧しく、子供たちの教育は小学校も途中退学が多い。
サトー・トミヒサ君
問題は、子供たちに限らず、今や孫たちである。「孫たちの会」のないのだが、
孫世代が200人以上に上る。隔世遺伝なのか、孫たちの方が子たちの世代よりも日本人の血を
引いていると思われる場合が多い。孫たちは「祖父に会いたい」とよく言う。
孫たちの中にはもう成人している例があるけれども、学齢がひしめいている。経済的事情から
学校に通えない例が多いのが心配である。
子供たちのこともさることながら、僕は孫たちの世代に、JX金属(旧日鉱)さんから手を
差し伸べて欲しいと切望している。

ちなみにJX金属社長にあてたサイトウ君の手紙は受理されているが、現在同社もCovid-19の影響で
自宅勤務となって、社内調査が出来ないので返信を待って欲しいと云われている。
ゴールデンウィーク後の回答となると思われる。

また日本大使館に出したサイトウ君の手紙については、M参事官とお話ししたが、非常にご丁寧なM氏であったが、外務省方針、即ち「本件は民事で、大使館は介入できない」とのことであった。文書による回答を待つが、JX金属だ父親を探してくれて、父親が認知すれば、日本国籍取得に全く問題がないようだ。

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