12 mai 2015

5月8、9日 ケニア:世界最大の難民キャンプの行方 Dadaab, le plus grand camp de réfugiés au monde

Le vendredi 8 mai 2015
6時、快晴、2260

9時、車(三菱のピックアップ)のバッテリーがまたあがっていた。6.8Vしかない。ライターに差し込んでボルト数をみるアクセサリーを福島のIさんからいただいた。バッテリーを車から外して充電に行った。元ガソリンスタンドだったところが内職のようにして充電してくれる。1500フラン(150円)。一昨日の充電は短時間の急充電だった。これはバッテリーを壊すらしい。しかも、もうバッテリーがあがってしまった。今日はゆっくり充電してもらって、17時にバッテリーをとりに行くことにした。昨日は運転していない。一昨日バッテリーのマイナス端子を外し忘れたわけではない。外し忘れるとどこかで漏電していてバッテリーがあがる。この問題を解決した修理工はここにはいない。

電力会社Snelから請求書が届いた。4月分の請求だ。消費量をみると以前と変わらない。660kWh。まだ払っていない3月分はミニバスの運転手が持ってきた。これも同じ消費量。うちにメーターがついて消費量をSnelに報告しているのに反映されていない。ただ料金が2月の半分になっている。
10時に家に来たフォステム校の理事ノルベールさんによると、料金が高く2月分がついに5万フランを超えたので、有力者からクレームがついたのだそうだ。なるほど。この辺りには州の高官も住んでいる。国営鉱山会社幹部宿舎たったこの一帯が同じ料金を請求されているのだ。28000フラン(2800円)に値下げされた。

14時、日光浴。
15時、危ないなとおもったら、藪蚊にさされた。15時ころになるとでてくるのだ。30分の日光浴で止めておけばよかった。既に遅し。アルコールで刺された箇所を拭く。

夕方シャワーを浴びようと風呂桶(琺瑯びき)を見たら、蟻の大群がいた。恐ろしい数の蟻が石鹸液の入ったバケツに群がっていた。水で流したが気持ちが悪い。熱湯で追い払った。羽蟻は毎年雨季に入ると大発生するが、普通の蟻(中型)がこんなに集まってきたのは初めてだ。小型の蟻は年に数回台所に襲ってくるが、中型が来たことはない。
(追記)翌日殺虫スプレーを撒いたら意外と簡単に蟻たちは死んでしまった。しかし、その後も数は少なくなったが蟻がくる。なにを食べているのだろう。石鹸液とは思えないが。

Le samedi 9 mai 2015
6時、快晴、22℃、57.5%。

野菜を売りに来る担ぎ屋のルーシーおばさんからインゲン豆を買った。豆が小さく大豆色をしているがインゲンだそうだ。それを直ぐに丁寧に洗った。よく洗ってゴミと石を除く。小さな石が混ざっているのだ。
半分を煮たが、タイマーをかけなかった。なにか焦げる臭いがする。庭で枯草を燃やしているのだろうと思ったら豆だった。黒焦げ。

日本とルブンバシ(コンゴ)とでは7時間の時差が常にある。常にあるというのは、コンゴは夏時間を採用していないからである。欧州大陸には夏時間がある。3月の春分後に欧州時間とカタンガ時間が一致する。欧州が冬の間はカタンガが1時間進んでいる。コンゴは広いから首都キンシャサとカタンガ州の州都ルブンバシでも1時間の時差がある。ルブンバシが1時間進んでいるのである。

ルブンバシのスーパーからネコちゃんのトイレの砂がなくなった。ここ数週間品切れのようだ。仕方ないから本物の砂、建築用の砂をキプシで買った。手押し車一杯が4000フラン(400)。僕が車で砂の山の横に乗り付けると人がわっと寄ってきた。米が5㎏入っていた袋に砂を入れた。手押し車山盛り一杯が6袋だった。1M2は手押し車7杯だそうだ。砂は粒子の細かいもので河原からとってくる。海の砂はない。

ケニアには世界最大の難民キャンプがある。35万人を収容するダダブ・キャンプcamp de Dadaabだ。ソマリア国境に近くソマリアからの難民が中心。しかし35万人という数字は想像を絶する。スラム都市の出現といってもいい。
ソマリアのイスラミスト・テロ集団アル・シェバブがケニアのガリサ大学襲撃をして148名の非イスラムの学生たちを殺した事件後、ケニア政府はこのキャンプ閉鎖を計画した。キャンプでアル・シェバブが戦闘員をリクルートしているという理由だった。しかし、ケニヤッタ大統領はこれを6日(水)撤回した。キャンプ難民の同意なしに移動や帰還をさせないと態度を和らげた。米国や国際機関等からの圧力だ。
ダダブの難民キャンプ内の青空学校
大小にかかわらず難民キャンプは受入国の社会問題、政治問題である。
コンゴにも多くの難民キャンプがある、特にカタンガ州東部、南キヴ州、北キヴ州、オリエンタル州に集中している。国内難民も多い。最近はブルディから7000人の難民がコンゴに流れてきた。アフリカや中東からヨーロッパにむかう経済難民とは違う。戦闘を避けて村々を離れた人々だ。
難民問題は援助だけでは解決しない。問題が大きすぎてここでは語りきれない。

上記に関連して、世界にどれだけの難民がいるかを図示したサイトがある。

この統計には国内難民の数字は勘定されていない。

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