02 février 2019

2019年1月 janvier 2019


le mardi 1er janvier 2019
7時、曇り、2470%。

明けましておめでとうございます。
Bonne Année 2019 !

と書いたが、何がお目出度いのか実は分からない。そこで10年ほど前までは頌春とか賀正といって誤魔化していた。近年は「おめでとうございます」と云えるようになった。歳がいって丸くなったのかもしれない。というよりは「どうでもいいや」と思うようになったのである。

インターネット、SMSとも昨日昼から不通。また始まった不便。世界から隔絶されたコンゴとなった。政府筋指示によるネット不通。開票作業をスムーズにするため、また不要な混乱を避けるためだというが、噂ばかりでなく、投票結果集計時の不正を隠蔽するために違いない。民主的な選挙が行われたとは政府の宣伝。いつまでこうした嘘が通じる国なのか。

朝から停電、インターネット不通。
炭を熾してコーヒーをクリスチャンが作ってくれた。これはありがたい。
電気は11時に回復。低電圧からも回復。Tant mieux ! 昼食が作れる。
ところが今度は断水。13時半、ウィーンの新年コンサート中継途中で再度停電。回復は21時半。

月初めの電力メーター表示は23580kWh。消費電力321kWh。この数字をSMSで電力会社に送ったが、勿論、SMSは届かない。不通。

国際フランス放送RFIをスマホで聞いていた。問題を抱えたアフリカ各国があった。RDCコンゴでは選挙後ネットやSMSが不通で、選挙結果が見えない。中央アフリカではロシアが武器供与をするなどプレザンスを強め、鉱物資源の盗掘を始めている。カメルーンは英語圏との停戦が守れるかどうか不透明。チャドでは7か月に及んだ学校教師のスト後、政府が給与支払いを実施するかどうか。ガボンの大統領はまだモロッコで病気療養中。セネガルの北部サンルイ市では地球温暖化の所為か海岸線の砂浜がなくなってきている。等々。

le mercredi 2 janvier 2019
7時、曇り、2475%。

ネットは相変わらず不通。6日の選挙結果発表以降数日後まで続くのだろうか。

NHKWorldの『Song’s Tokyo』という番組で日本のバンド「ダ・パンプDa Pump」とアレクサンドロスAlexandrosを紹介していた。リーダーは二人とも沖縄出身らしい。特にアレキサンドロスに注目する。ミュージック自体は特に目新しくない。音楽とともにあるダンスが、コレグラフィーがいいのか、日本的ぎこちなさがなく、違和感がない。日本語の発音は、既に20年以上前からだと思うが、母音がおかしい。おかしいのだが、曲にあっているというべきか、国境がなくなっていて面白い。ま、カッコいいのだ。容姿の所為があるに違いない。日本人がこんな動きができるようになったとは。

le jeudi 3 janvier 2019
7時、曇り、2470%。

ネット不通。

1120分、停電。
9時過ぎに洗濯をしてしまった。10時半断水。

ムソシの子どもたちのひとり、リカシに住むアヤコさんの息子ジェベナル君(ジュベ君)が今朝リカシに帰った。学校の授業料を僕が援助しているのは確かだが、何故キプシの家に来るのか不明だ。今回は先月19日から泊まっていた。
アヤコさんの夫は警察官。だから両親がジュベ君にはちゃんといる。だが、学費を出せないのでジュベ君は16歳で中学1年生だ。
ジュベ君のメンタリティーは全くのコンゴ人だ。授業料を援助するのは、勉学して欲しいからだ。一所懸命勉強してトップを目指す、そうして欲しいのだが、1学期の成績は14番。クラスは45名。学校の格を考えると真剣に勉強しているとは思えない。1番になれ、そうしたら自転車を買ってあげると云った。毎日習ったことを復讐さえすれば簡単に1番になれるとも。僕は高校2年の夏まで予習も復習もしたことがなかった。高校生になって成績ががくんと下がった。本ばかり読んでいた。そこで、読書を中断して教科の勉強を始めた。日本の大学に入るのは記憶力の勝負なのだ。最低の受験制度だと思ったが致し方なかった。大学に入って嬉しかったのは本がまた読めるようになったことだ。
まぁ、ジュベ君、僕のようになったって仕方ない。けれど、向上心、向上心といっても実は仕様がないのだけれど、何にもしないで、努力しないで、天から幸運が降ってくるわけでもない。日本に行きたい、祖父に会いたいというのはわかるけど、チャレンジ精神が欲しいなぁ。

ここの学生は勉強をしない。大学の先生もいい加減なのだろうと思う。先月の選挙のとき、キンシャサの学生がデモをした。TVの画面に映った立て看板を見て、やはりダメな学生たちだと確認した。立て看板の綴りが間違っていた。難しい言葉ではないのに、発音通りに書けばいいのに、普段の発音がリンガラ訛りなのか、フランスなら小学生でも間違わない綴りを間違えていたのである。数年まえに会ったルブンバシ大学理学部の学生と称する青年は自分の名前もアルファベットで書けなかった。身分証明書(カード)を見て綴りを確認しながら書いた。

建築学士を数人呼んで採用試験をしたことがある。10年以上の経験を積んだ建築士もいた。フランス語の文章を書かせた。文法どころか綴りも間違いだらけだった。質問をすると偉そうなことを云う。どこそこの建物は俺が建てたと宣うのだが、それがどうしたというのだ。フランス語でこの国の建築基準は書いてある。リンガラやキスワヒリで書いてあるわけじゃない。フランス語が旧植民地支配者の言葉だと否定するなら、キスワヒリで法律を作ればいい。ケニアはキスワヒリで大学の講義をしている。

だからこの国の将来はない。革命的変革が必要なのだが。

le vendredi 4 janvier 2019
6時、曇り、2472.5%。


欧米、国連からネット接続制限を批判されても、RDCコンゴは頑として規制を緩めない。ネットへのアクセス制限はいつまで続くのか。
メイルが溜まってしようがない。
街のネットカフェに行ってみようか。プロバイダーによってはネット接続ができるかもしれない。

フランスのビシー政権のことで、またレジスタンスのことで、余りに偏った歴史観があるのではないかと疑問を呈したい。ナチドイツは悪者で全てが否定されている。しかし、ナチを生んだドイツは民主的ワイマール憲法下であった。ナチによる民主主義の破壊は確かと思うがヒトラー時代のドイツで国民はどんな生活を日々営んでいたのだろう。その時代の法社会学的研究はなされているのか。法律は立法されてもどう実施されたのか、名目だけがあって実際の生活では影響のなかった法律もあろう。
日本の軍部も中国戦線を拡大し、太平洋戦争で敗退を隠蔽し、東南アジアでインドで無謀な戦争をした。それは確かだ。だが、そうした戦争中、また戦争に入る前の日本国民の生活は実際どうだったのだろう。
アフリカの植民地時代の実態も、実は知られていない。僕も知らない。植民地化された側の被害、奴隷化、強制労働、虐殺、ジェノサイド、搾取が強調される。植民地した側はインフラ整備、教育制度確立、近代化をもたらしたという。それはより効率的な搾取のための近代化に違いない。しかし、実態はどうだったのか。
こうした近代の歴史の表裏を見ようとすると反動的だとなる。一方は他方をみない。それは過去の過ちを繰り返さないための方便なのだが、そのために、実は「右向け右、左向け左」と云われて従った大多数の国民の精神構造と変化がないのだ。
ヒトラー政権の指揮で、黙々と第三帝国のために多くのドイツ人が抵抗なくポーランドで、ソ連で、バルカンで戦争をしたではないか。天皇の聖断で、傀儡満州国建国、中国の村々で略奪、補給のないビルマの森で餓死したのは応召した普通の日本国民だった。
つまり、精神構造の変革が難しいか不可能とするなら、歴史は繰り返すのである。その歴史とは、実は歴史だと信じているが、政治史にすぎず、社会全体の歴史などは描けないし、存在しない。哲学史、科学史、戦争史、技術史、武器史、陶器史はあっても、総体的、全体的歴史を政治史で置き換える誤謬が優劣を生み戦争を肯定するのだ。
言葉を発明して以降のヒトの精神構造は変わっていないのかもしれない。

le samedi 5 janvier 2019
6時、快晴、2470

RDCコンゴの選挙結果発表が明日に迫った。

国際フランス放送RFIはルブンバシでも、キンシャサに遅れること24時間だったが放送停止になった。忘れていたのは、サテライトでRFIが放送されていることだ。チャンネル420
サテライトでTV放送があるが、RFIほど詳しくない。

Shigeyoshi Tukahara。コンピュータを駆使してノスタルジックな絵を描く。

le dimanche 6 janvier 2019
7時、曇り、2465%。

今日は大統領選挙投票結果発表がないことになった。明日からの週のどこかで発表らしい。しかし、予定は未定、期日はあってもなしなのか。国営TV RTNCでは盛んに選挙が民主的に行われたこと、外国の干渉を排除したことを強調して止まない。何を準備しているのかは明らかだ。与党の候補が当選したときに、その結果を認めろということだ。

le lundi 7 janvier 2019
7時、曇り、2470%。

ネット不通が続く。

中国国営TV CGTN(フランス語)に中国各地の自治区が紹介されることがある。チベット自治区のチベット暦による正月祭典が放映された。
チベットといえば、ダライラマがインドから欧州に移り住んで既に半世紀以上が経つ。ハリウッド映画でチベットが虐げられた民族として描かれている。北京中央政府によってチベット文化は破壊されたかと思うと現実は文化遺産として残されているようだ。共産党の政治的転換があって、現在のチベットは、僕が思っている以上に自由にみえる。中国が観光に力をいれているための表面的自由かもしれない。勿論、チベット自治区独立の機運があれば、共産軍がつぶしにかかるだろう。政治的自由はないだろう。しかし、一般市民、庶民にとって政治体制 régime politiqueとは、普段の生活にあまり関係がないのかもしれない。いや関係するが、誤魔化しが効くのかもしれない。

le mardi 8 janvier 2019
6時半、曇り、2470%。

ネット不通。ネット不通などと云うことは独裁国家以外ありえないことなので、GmailFacebookも対策を考えてくれていない。アクセスがないとしか認識していないだろう。僕が死んでしまってアクセスが中断されても同じことだ。ViberWhatsAppで問い合わせも出来ない。

le mercredi 9 janvier 2019
6時半、曇り、2472.5%。

ネット不通。ひとつのアイデア。
キプシはザンビアとの国境の町である。ザンビアの携帯会社の電波が入ってくる。従ってザンビアで営業しているMTN社のSIMをスマホにいれればネット環境が得られるはずだ。家から国境まで2kmほどだ。トライする意味があろう。もしかしたら、Wifiモデムも動くかもしれない。既に、クリスチャンの友だちやキプシの鉱山会社Kicoはザンビアのネットを利用しているようだ。ここから30km北東のルブンバシではMTNが使えないが、コンゴ以外なら連絡ができるようになる。コンゴ国内は携帯電話による通話だけが連絡手段になる。

11時、MTNSIMでネット回復。

山のようにメイルが来ていた。

ガボンでクーデタがあったようだ。知らなかった。
このクーデタは準備不足で失敗。大統領はモロッコで療養中で帰国できず。

le jeudi 10 janvier 2019
6時半、晴れ、2370%。

今朝未明、RDCコンゴ中央選管の発表で野党UDPS党首フェリックス・チセケディが大統領選に当選と発表した。モイース・カトンビ元カタンガ州知事と元副大統領ベンバの推すマルタン・ファユル候補が2位、ジョセフ・カビラが後継者として指名をしたシャダリが3位と数字を並べた。しかし、この得票数は化粧に過ぎない。
実際の数字は、カトリック教会が知っているはずだだ、公表されるかどうか疑問だ。公表すれば大混乱は必至となる。

カビラとしては苦しい選択をしたといえよう。カビラは本当の投票結果を知って、チセケディを抱き込み、チセケディを1位当選とするが、与党と連合させ、実質的に院政を敷く線を選択せざるを得なかったと見える。強権でシャダリを当選させるには、シャダリの人気がなさ過ぎた。1位はファユルだったと思われるが、、ファユルでは、カビラが訴追される。カビラ一族が一掃されてしまうからだ。

しかし、実際にチセケディが大統領職についたとしたら、カビラの思惑通りに動くかどうか、これまた疑問である。大統領の権力をカビラは強化したのだから、勅令décretで何でもできる。これまで国会はカビラに反対できなかった。これからはチセケディにブレーキをかけてカビラを守る機関になるのだろうか。野党党首として、チセケディはカビラとの野合を、野党統一候補を出すというジュネーブ同意を裏切ったように、再び裏切ることができるのだろうか。カビラを裏切るということは、モイーズの復帰を助けることだ。

フランスは選挙結果に疑問を呈し、今のところチセケディ当選を認めていない。

ここまで書いて、停電(1030分)。12時半、回復。
停電のない国にチセケディが出来るのだろうか。

ネットはまだ今日も切れている。

le vendredi 11 janvier 2019
6時半、曇り、2272.5%。

野党のチセケディが当選となっても、ネットは相変わらず不通。この不通はいつまで続くのか。

RDCコンゴのTV各局は、カビラの「民主主義」を持ち上げ、平和裏の政権交代を謳いあげている。カビラを批判するジャーナリストは皆無である。批判すれば投獄される。そんな危険を冒す筈がないジャーナリスムは政府の広報機関に過ぎない。

le samedi 12 janvier 2019
6時、曇り、2472.5%。

ネット不通。

NHKWorldをみていて。朝と麻はアクセントの位置が違うとおもうのだが、NHKのナレターさん、全く同じアクセントの置き方だった。

京都大原に住む英国人の女性が oftenをオフトゥンと明確にtを発音していた。そんなものかと思った。

昨日ルブンバシに行ったとき、街中を行き交う人々の表情が何となく明るいような気がした。スーパー「プサロ」から乗ったタクシーの運転手もチセケディ当選を喜んでいた。ファユルではないが、これでモイーズも解放されるだろうし、カビラ派が一掃されるだろうと云う。「そりゃ、幻想だね」と僕。

大統領選の陰に隠れていた国会議員選挙、州議会選挙であるが、変わり種が上カタンガ州(州都ルブンバシ)で州議会議員にえらばれた。ロベール・ムテンバさんだ。アフリカ・リーグ戦で3回チャンピオンになり、日本での試合でもおなじみになったTPマゼンベのゴールキーパーが彼である。マゼンベがゴールを決めると、足を投げ出して座り込み、お尻をついて、ボンボンと踊る姿も独特で有名だと思う。

le dimanche 13 janvier 2019
7時、曇り、2372.5%.

ファユルが昨日憲法裁判所に票の数え直しを請求した。彼もも十分に承知だろうが、憲法裁判所の裁判官はカビラの任命であり、カビラ派である。中央選管の発表がひっくり返ることはありえない。それを知りながら請求に及んだのは、抗議の過程として踏まなければならないからだろう。フランス語圏のテレビ、TV5Mondeでは、キンシャサで投票用紙が捨てられている画像、ゴマで集計表を中央選管が投票所から集めず放置している画像が放映された。これは氷山の一角として無視するか、多数の不正の一部とするか。僕は中央選管を信じない。数字は架空のものと思う。簡単にいえばインチキ。選挙は実施されてもされなくても、結果は同じなのだ。膨大な金を使った猿芝居。それが、民主主義の仮面をかぶるための費用だ。

国会議員選挙の結果は、60%の議員がカビラ派。そこでRDCコンゴメディアは、欧米の議会に倣って連立coalitionだとかcohabitationだとか書いている。とんでもない。トランプと下院の関係を連想してはいけない。60%がカビラ派というのもまた作られた数字なのだ。

カビラは今回の選挙を、後継者にしたシャダリで乗り切れなくなったが、チセケディという愚者を操ることでやり過ごし、2023年の選挙に自ら立候補することで、3度目の大統領職就任を狙っている。これは現憲法違反にならない。ロシアの大統領も似たような手を使った。

le lundi 14 janvier 2019
7時、曇り、2270%。

ネット不通。
欧米や国連はインターネット接続制限をRDCコンゴ政府が始めた時すぐに批判声明を出した。しかし、実効性がない。口先だけの批判なのだ。コンゴ各地にある国連施設を解放し、ネットワーク(Wifi)のパワーアップをするなど実効性ある手段をこうじられないのかと思う。

le mardi 15 janvier 2019
7時、曇り、2270%。

ネット不通。2週間目。

L’amie prodigieuse』というシリーズドラマをCanal+で放映している。イタリアはナポリを舞台としている。主人公は二人とも女性。極めて異なる性格の二人の友情物語だ。女性は1944年生まれの設定になっている。僕と同世代のナポリが登場する。ナポリは光と影が鮮烈な町である。憧れの港町だ。
アポリに住みたいとアルジェからシビックに乗って移ったのは1977年のことだった。冬のナポリは寒かった。がっかりして、またイタリア語を習う学校がなく、ダンテ・アルギエリのあるローマに引っ越した。
ナポリに初めて行ったのは1973年の夏だったと思う。パリから列車に乗った。ナポリ駅のレストランでイタリアのピッツァを食べた。東京やパリのピッツァとは丸で違った。
ドラマにイースキア島がでて来る。僕はカプリ島にも寄ったが、イースキアの方が良かった。多分ビーチの所為だろう。
ドラマはイタリアの戦後を描いていてとても懐かしい。ソフィア・ローレン主演の『昨日今日明日』の世界である。

le mercredi 16 janvier 2019
6時、曇り、2270%。
ローラン=デジレ・カビラ大統領が(現大統領の父親)2001年に暗殺された日で旗日。

ネット不通。
ザンビアMTN社にSIM使用登録をしていないので通信が切られたようだ。どうやって登録するのか、ザンビアの住所はパオラさんのところを貸してもらう。ところが、僕が自分で設定したデータ通信の容量制限に達していたためにネット通信が出来ないことがわかった。容量制限を上げたらネットが通じ始めた。

le jeuci 17 janvier 2019
7時、雨、2470%。
パトリス・ルムンバ暗殺メモリアルデーで旗日。休日。

ネット不通。

ルムンバの息子がコンゴで政治活動をしている。小さな政党の党首だ。カビラ派に組み込まれている。フェリックス・チセケディと同じで父親の七光り。

le vendredi 18 janvier 2019
6時、曇り、2270%。

ネット不通。疲れるなぁ。

ルブンバシに出たが、不穏な空気はない。

le samedi 19 janvier 2019
7時、曇り、2470%。

ネット不通、20日目。

le dimanche 20 janvier 2019
7時、晴れ、2370%。

ネット回復!
バンザイ、なのだが、しっくりいかない。
中央選管の選挙結果発表を憲法裁判所が承認し、チセケディ勝利を確認したからなのか。それなら、むしろこれから反政府運動が展開されてもおかしくないのだから、今こそネット規制を始めるときではないのか。こちらは勿論困るが。

le lundi 21 janvier 2019
6時半、晴れ、2372.5%。

テニス・オートラリアオープンで錦織が、今日苦労して準々決勝quart de finalに進出を決めた。

UAのミッションが中止された。UAの要請をDRCコンゴが受け入れず、憲法裁判所がチセケディの大統領選勝利を言い渡してしまったからだろうが、これではコンゴ国民の選択はうやむやになってしまう。

笹川陽平氏が今年もらった年賀状のうち秀逸と思われた賀状が下記引用のものだそうだ。
「今年も多くの方々から賀状を頂戴した。

近年、ハガキの両面ともに印刷された、率直に言って無味乾燥な賀状が多くなったのは時代の流れであろうか。

不精な性格の私は、無礼を承知で賀状を止めて30年になる。そんな私が頂戴した賀状に感想を述べるなどこの上なく失礼ではあるが、一通だけ、私にとって「さもありなん」と納得する賀状をいただいたので紹介させていただきます。

***************


あけましておめでとうございます。
歯は入歯、耳に補聴器、目は老眼、杖を頼って医者通い。小便近く、筒漏れ多く、恥ずかしながら紙パンツ。鼻水、よだれ垂れ流し、咽んで、せき込み、食べこぼし、済んだ食事をまた催促。貴方は知れど名は忘れ、昔話を繰り返し、誰だったかと首捻る。カギを無くして立ち往生、握り占めてた左の手。お手入れ無用の輝く頭、それでもまだある二、三本、鏡を見ては撫でつける。足腰弱り、肩は凝り、肝心要はフーニャ、フーニャ。ヨイショ、ドッコイショの掛け声だけで動きようにも動けない。顔は班(まだら)の絞り染め、肌は波立つ丹後織、変わる街並み、道忘れ、尋ねてみれば隣の人。会って嬉しや友との会話、昔は可愛い女の子、今は手術と病気の話し、同じ話を何回も。本を読みたし開いてみれば、忽ちこっくり鼾かく。血圧高く、糖多く、脈は乱れて、物忘れ、気力衰え、何処とも無しに、ボーと眺め、目を遣る先はあの世かも。お世話になります、後一寸だけ。
平成31年元旦」

この賀状を受け取った笹川さんは80歳になったばかりである。大変お元気で、ハンセン病撲滅のために世界を飛び回っている。

le mardi 22 janvier 2019
6時半、曇り、2372.5%。

インターネットに接続できるようになって、それはそれで嬉しい。停電や断水と同じで、電気が来れば嬉しく、水が出てくればうれしいに違いない。電気や水のありがた味がよくわかるようになる。しかし、電気や水は本来あって当然なのだ。インターネットももはやライフラインである。

le mercredi 23 janvier 2019
6時、曇り、2375%。

ルブンバシは静かだった。明日に予定されているチセケディ大統領宣誓に反目する気配もない。デモの用意もないようだ。

le jeudi 24 janvier 2019
7時、曇り、2370%。

今日のティセケディ大統領就任式には、在キンシャサの日本大使軽部閣下が出席するようだ。予定通り22日(火)に式典が行われていれば、首相特使として山田政務官が出席したと外務省ホームページに出ている。

日本は大使を出席させるのだなぁ。欧米はどうするのだろう。日本は現地の政治に介入しない、従って民主的に選ばれようが選ばれまいが、資源国コンゴ民主共和国は無視できないのだろう。

結局欧米も大使を式典に参加させたようだ。欧米も腰くだけ。既成事実を、何やら権威がありそうな憲法裁判所の判断をつきつけられて弱腰になってしまった。憲法裁判所といってもカビラが選んだ裁判官たちの裁判所で独立性など更々ないのに。

12時から国営TV17時までチセケディ大統領宣誓式を見ていた。長かったなぁ。カビラは顎鬚を剃り、頭も剃って現れた。チセケディもカビラも防弾チョッキを着ているのか、異常に胸が厚かった。式は規律がなく、コンゴらしいと云えばそれまでだが、欺瞞に満ちていた。

外国元首はケニアのケニヤッタ大統領のみが参加した。欧米はゼロ。国境を接する国々、ザンビア、タンザニア、ブルンジ、ウガンダ、南スーダン、中央アフリカ、コンゴ(ブラザビル)、アンゴラから元首が来ていないのは寂しい。
チセケディの就任演説は、原稿を読んでいたが、途中で原稿のページが飛んでいたのか(実はチセケディが逆上せたのか気分が悪く中断したらしい)、尻切れトンボで一旦有耶無耶のうちに終わってしまって、15分後にやり直していた。

le vendredi 25 janvier 2019
6時、雨、2470

le samedi 26 janvier 2019
7.時、晴れ、2475%。

起きたら停電だったが、750分に回復。

ナオミちゃん、素晴らしい。21歳だもの。ナダルやフェデレルは20歳前後で世界トップにたった。ナオミちゃんの世代が来たのだなぁ、と思う。
日本のメディアにつぶされないことだ。パパラッチも後を追いかけるかも。僕はナオミちゃんは米国籍を選んだ方がいい。その方が自由がある。日本国籍だと、スポンサーが沢山ついてお金が稼げるから、今のところは日本国籍を利用したらいいが。

チーコちゃんのお腹が大きい。間もなく母親になるようだ。同時にマーゴちゃんも。ブラッキー君は忙しい。男の子がいると、やはり問題だ。

2年間強制閉鎖されていたモイーズのTV局「ニョタ」が放送開始をしたそうだ。チセケディ効果なのか。

1710分、停電。

le dimanche 27 janvier 2019
6時半、曇り、2470%。

7時半ころからインターネット接続ができなくなった。ネット契約容量の限界に達したのかもしれないし、当局がまた接続を切ってしまったのかもしれない。
同時に停電も。これは8時半、回復。これなら致し方ない。しかし、原因が何なのかいつも不明。
ネットはデータ通信では可能だった。Orange社とVodacom社のSIM24時間有効のデータ通信を買った。これだとスマホでしかインターネットが出来ないので不便。

カトリック教会も、選挙の投票結果には疑義があるが、チセケディを大統領と認めたようだ。

le lundi 28 janvier 2019
7時、曇り、2470%。

モイーズもチセケディを敵視しないと発言した。

le mardi 29 janvier 2019
6時半、曇り、2470%。

27日(日)に学生デモがあり、学生3人と警官が殺害されたというが、ルブンバシ市中は静かであった。むしろ断続的豪雨で雨宿りを余儀なくされた。早速ジャンボ・マートで傘を買った。
デモは政治的ではなく、停電と断水に抗議したものだったときいた。授業料値上げにも反対したようだ。
新大統領府からはビタル・カメレ新官房長官が善処すると早速発表。警察を批難、発砲を命じた大尉を拘束させたという。

le mercredi 30 janvier 2019
6時半、曇り、2475

映画『ブラックパンサー』をCanal+で観た。前宣伝の効果で是非とも観たいと思った。米国のコミック誌「マーベル」の同名漫画の映画化とは知らなかった。『スパイダーマン』は面白いと思ったので、同じようなスーパーマン物語で、人間が黒豹になって空を飛ぶのかと想像していた。
予告編ほどには面白くないというのが結論だ。Canal+の宣伝に踊らされた。
中部アフリカにワカンダ王国という先端ハイテク産業のある国を設定している。アフリカ大陸の何処を探してもそんなハイテクがある国はない。南アフリカでさえ、自国でPCも作れなければ、携帯電話スマホも作っていない。ワカンダ国のようなインフラが100年後、200年後にアフリカ大陸のどこかに出来る可能性も皆無だ。高度の技術者を養成する大学や研究所もない。畢竟ワカンダ国とは米国のコピーなのだ。
アメリカ黒人の自己満足を満たす、黒人英雄の創造なのだけれども、アメリカ黒人が夢見る理想の国はサブサハラには見当たらない、存在しえない。アメリカが作った西アフリカのリベリア共和国は完全に失敗した。パレスチナに西欧が作ったイスラエルはユダヤ資本を背景にハイテクの国になっているが、リベリアには資本がない。
部族間の闘争をストーリーとしているのはアフリカらしさを出すためなのか。ステレオタイプのアフリカ観としか思えない。
アメリカでは高い評価を得、興行成績も高かったが、フランスではヒートしていないし、評価もかなり低かったのは当然だろう。

le jeudi 31 janvier 2019
6時半、曇り、2472.5%。

今月のRDCコンゴは選挙結果で揺れた。しかし、大統領はチセケディで、得票数の如何を問わず、「平和裏に」権限移譲が行われた。すべてが裏工作で国民はともかく野党勝利で沸いた。これがコンゴなのだろう。

西欧の民主主義はアフリカでは通じない。アフリカにはアフリカの民主主義があるとフランスの学者までがいいだした。コンゴにはコンゴなりの民主主義があるという論理である。現状肯定の日和見主義である。人権も同じで、西欧の基準でアフリカ人の人権を云々するのは間違いだとなる。アフリカは個人ではなく共同体に重きがあり、共同体あっての個人だというのである。

しかし、こうなると悲観的にならざるを得ない。コンゴは、ベネスエラは勝手にやってくれ、ブラジルは右旋回したっていいじゃないか、日本は安倍が戦争準備をしたっていいじゃないか、となる。

国益優先。誰の国益か知らないが、いやな時代になったものだ。長生きはしたくない。