14 septembre 2019

8月1日~8月31日 du 1er août au 31 août 2019


le jeudi 1er août 2019
6時半、快晴、1840%。

RDCコンゴでは「墓参りの日」。通常西欧キリスト教国では111日であるものをモブツが、ザイール時代に81日とすると日を変えてしまった。国民祭日。

電力メーターは26363を指し、消費電力7月分は538kWhとなった。これでも電力会社Snelがかけてくる見做し660よりも少ない。通常消費からみると200kWhほど多い。
7月は寒かったので、電気ストーブを日に10時間以上つけていた。ただ、このストーブのヒーターが半分壊れてしまって1kwの能力しかない。それもあるのか意外と少ない消費だった。

9月アビジャンに出張する。飛行機や宿舎の予約を始めた。飛行機はSky teamのページから、宿舎はAirBnBのページから予約する。支払いはカード。
宿舎は「Stay in Peace」なる新しいワンルームをみつけた。今回で4回目のアビジャン滞在になる。宿舎は7軒目だ。いつも住宅地区であるCocody区を選んでいる。ココディも広い。この区は電気水道Wifiに問題が少ないと聞く。確かにこれまで生活環境に問題が少なかった。ココディ区の異なった地区を体験するために居所を変えた。

le vendredi 2 août 2019 
6時半、快晴、1947.5%。

サテライトTV Canal+では月の初めにボーナスで、契約チャンネルが増える。僕が契約しているのは、テニスを見るためにスポーツチャンネル4局を含んだもの。ボーナスではポルノチャンネルが見られる。401から407チャンネルで、ペントハウスブラックなどがある。ブラックというのは黒人がポルノ俳優として登場するアメリカのチャンネルだ。
最近、ドルセルアフリカという局ができた。アメリカ黒人ではなく、アフリカ黒人が主演である。言語は英語やフランス語。フランス語は吹き替えではないようで、コートジボワールかどこかフランス語圏での制作とみえる。英語の場合は世界一の映画製作数を誇るナイジェリア製だろう。
ポルノはRDCコンゴでも自由で検閲対象にならない。どこかの国のように「ぼかし」はない。藝術的なポルノもあるだろう、しかしすべてのポルノが芸術だと僕は思わない。けれどもポルノも「表現の自由」の範囲内であって、検閲をするのは権利侵害であることは間違いない。
ドルセルアフリカのポルノでは、アフリカの日常生活が見られる。セクシャルハラスメントの日常である。会社の上司や従業員採用担当が行為を求めて女性を誘惑するといった場面が多い。結局は行為の場面を映し出すのがポルノ番組だから、前置きはどうでもいいのだが、アフリカらしさがあらわれる。
教育的側面もある。エイズ予防広告が流される。「コンドームpreservatifを使用しましょう」という広告だ。それだけではない。出演している男性は例外なくコンドームをしている。だが、この出演者たち、俳優というには素人だと思う。多分、俳優としてポルノ出演だけで生活ができないと考えられる。ポルノ産業が育っていないためであろう。
アメリカのポルノでは大抵男女対等である。また俳優たちもプロ。アメリカにはポルノ産業がある。産業として成り立っている。

le samedi 3 août 2019
6時半、快晴、2052.5

8月に入り多少温度が上昇した。ありがたい。

『たけくらべ』は途中で投げ出した。2/3ほどそれでも読んだ。
そこで徳富蘆花『不如帰』を読み始めた。「千年も万年も生きたいわ」というセリフを思い出したからだ。『金色夜叉』の熱海でのセリフなどとあわせて、母親がよく口にしていた。母の結婚式は117日だと何回も聞かされた。彼女の世代の常識だったのか、小説というよりおそらく新派で聞いたセリフかもしれない。母は宝塚歌劇のファンだけれども、新派にも行ったのだろうか。歌舞伎に通っていたのは知っている。

le dimanche 4 août 2019
7時、快晴、2160%。

昨夜、110分に目が覚めた。覚めたついでにチチパスxキルギオスの試合をみた。キルギオス君、役者でクレイジーさを発揮、試合は「ショーshow」だった。特に第2セット、審判に文句を大声でわめき、ラケットをコートに叩きつけ、観客と会話、身振り手振り可笑しく立ちまわった。面白いので最後まで見てしまった。試合は第3セットのタイブレークまで持ち込み、キルギオス君が勝利した。今日日曜日こちら時間の夜中23時に決勝戦。対戦はメドレデフ。23時なら起きていられるかもしれない。

いつも猫背のキルギオスの姿勢だが今日は背筋がわりとまっすぐなのに驚いた。解説者は盛んにキルギオスを批判していた。「なんというメンタリティーだ」と。しかし、僕は彼のような破天荒な若者が好きだ。演技かもしれない。だから役者と僕は云う。
キルギオス君とチチパス君はコート外ではとても仲がいいらしい。楽しそうにプレイしていた。

お陰で今朝は眠い。

明日からトロントで試合。その後シンシナティ、ニューヨークと続く。年がら年中大陸を飛び回る。上位選手はファーストクラスで移動なんだろうなぁ。自家用機を持っている選手もいる。それにしても健康管理が大変だ。

名古屋の「表現の不自由展」から少女像が撤去された。不自由な国だね、日本は。

le lundi 5 août 2019
6時半、快晴、2260%。

ワシントンでキルギオス君が優勝。この日彼は大人しかった。サーヴィスの応酬で長い打ち合いはなかった。従いタイブレークjeu décisifでキルギオス君がロシアのメドレデフを制した。モンレアル(モントリール)でも活躍できるかどうか。ナダルを負かせるのは錦織よりもキルギス君だろう。

le mardi 6 août 2019
6時半、曇り、2250%。広島原爆投下74年。

珍しく曇り。ま、昼間には晴れるだろうが、途端に肌寒くなる。

電力料金の支払いを終えた。46590フラン。見做し料金。50000でお釣り3000しかこなかった。「400出すから500フランのお釣りくれよ」。周りにいたコンゴ人、「ムズングなのに、ケチだ」。ムズングとは黒人ではない外国人を云う。ムズングは400フラン(25円)くらいケチケチするなということらしい。しかし、500フランあればキプシではバイクタクシーに乗れる。電力会社は細かい釣りを出さないことで不当利益を受けると知らねばならない。10万所帯にもなれば250万円の不当利益だ。RDCコンゴの最少額紙幣は50フランである。たまたま200フラン紙幣を2枚持っていたので10フランのロスにとどまった。10フランの不当利益だって100万所帯からうければ1000万フラン、無視できる額ではなくなる。こういう計算を実は国営電力会社はしている。不当に得た利益はどこに消える? 政治家への献金か賄賂、または経営者のポッポ。実に不正な構造なのである。しかも見做し料金で、メーター料金の倍額を去年秋から請求している。こういう構造が電力会社だけでなく、すべての公営企業にはびこっている。航空会社だって、銀行だって同じ。

モンレアルのCoupe Rogersでオジェ・アリアシム君、やっと勝ち抜いた。凡ミスが多かった。まだまだ修行がいるね。彼は今週19歳になる。生まれ故郷で初の勝利だそうだ。
19歳かぁ。僕は大学の2年生だった。法学部だったけれど、「学問とは何か」しか考えていなかった。法解釈など学問ではないと。小手先で法律を解釈して何が学問だというわけだ。

le mercredi 7 août 2019 
6時半、快晴、2242.5 コートジボワール独立記念日。

le jeudi 8 août 2019
6時半、快晴、2240%。立秋。今年は今日が立秋だそうだ。

ブログ「Journal de Lubumbashi7月号」をアップした。Googleのイメージがコピー保存できなかったので、画像挿入にちょっと苦労した。尾崎紅葉の写真である。なんとか解決、画像と一緒に日誌をアップした。

le vendredi 9 août 2019
6時半、快晴、2245%。1945年、米国により長崎原爆投下。

インターネットは本当に便利だ。二つPDFファイルを一本に纏める必要があった。どうしていいか分からなかったので、Googleで調べたら、無料でPDFファイルを結合してくれるサイトがあった。僕のPCからファイルをドラッグして結合ボタンを押し、ダウンロードさせたら、結合されたファイルができちゃた。

以前、パスポートサイズの写真を作らねばならなかった時にも、Googleで探したら、どんな写真でもパスポートサイズに直してくれるサイトがあった。そのサイトで写真を作ってスティックにいれ、ルブンバシの写真屋さんでプリントしてもらった。写真屋で撮影してもらう必要がなくなったのである。

インターネット様さまである。

本もKindleでダウンロードする。日本語の本でもフランス語の本でも、アマゾンから郵便で送ってもらう必要がない。RDCコンゴの郵便制度は破壊されて機能しないから、DHLなぞつかったら本代よりも高くつく。

le samedi 10 août 2019
6時半、快晴、2137.5

ナイジェリア映画『シルビアSylvia』(2018年、ダニエル エメケ オリアヒ監督)。幼馴染のシルビアをふって、ベニGbemiに恋してしまった男リシャールRichardの物語。シルビアの嫉妬、偏執、偏愛が悲劇を生む。ちょっとサスペンス映画。だが、シルビアを魔術師sorciereとしてしまっているところがアフリカなのかなぁ。単純なストーリーではある。しかしノリウッド映画(ハリウッドに対するノリウッド)としては西欧的な画面構成であった。感動も感銘もないけれども、多少眠気がさしたが最後まで見られた作品。

le dimanche 11 août 2019
7時、快晴、2137.5

815分、ネットトラブル。「制限あり」の表示。アクセスに制限ありとは何なのか。何時回復するのか、待つより仕様がない。

先日スーパーでKnorr製品Aromatを買った。味の素も売っているのだが高い。そこで多分Aromatの中にグルタミン酸が入っているだろうとおもってアロマの75㎎ビンを買ったのだ。容器にある内容物を調べたら、やはりグルタミン酸があった。アロマにはその他色々なエキスや香料が混ぜてある。
クノールはスイスの会社だとおもったら、ドイツだった。ただし今は英蘭のユニリバー傘下。味の素のパテントがきれて誰でも味の素と同じ化学調味料を作ることができる。だからスーパーに他社製品があればいいのだが、塩と併せたインド製の調味料では塩加減が分からなくなってしまうので僕の調理には不適だった。
日本料理には昆布味や鰹節ダシが不可欠だが、練りワサビではなく、天然ワサビをちゃんとおろして刺し身に出す店の板前さんが、煮物に大量の味の素を投げ入れているのをみて、「あゝ、こういう味の素の使い方があるんだな」と思った。勿論店が開いているときの話ではなく、裏方の話である。

稲荷寿司を作った。味付けをしてある油揚げをスーパーで先々週買った。日本からの輸入品。どういう経緯でスーパーで売っていたかは知らない。初めて売り場にあった食品だ。酢飯にしたが上手くいった。クリスチャンは揚げが甘すぎるといって一つしか食べなかった。
豆腐料理が好きだ。油揚げ、生揚げ。マーボ、焼き豆腐、炒り豆腐、煮込み等々。

モンレアルはナダルが優勝。試合はナダルが圧倒した。いつも思うのだが、ナダルが試合しているときの顔は怖い。真剣勝負。日本人はこういう顔つきが好きだろうなぁ。僕はリラックスし、テニスを楽しそうにプレイする選手が好きだ。

le lundi 12 août 2019
7時、快晴、2045

また少し寒くなった。でもこうして少しづつ暖かくなる。日本の初春の三寒四温と同じ。

コートジボワールでは毎日80社以上が創設されるそうだ。数週間後にはネットで会社設立手続きができるらしい。僕は一番簡単な個人会社をアビジャンに作るつもり。「エタブリッスマンEtablissement何とか」という個人会社。合資や株式は面倒だ。

『不如帰』。蕨採り、当時、山菜のワラビは春のピクニックだったんだ。蕨は嫌いだね。山菜は苦手。ブロッコリやシューフルールの方がいい。

高利貸というのを『金色夜叉』でアイスといっていた。アイスってなんだろうと思ったが、『不如帰』の中で高利貸にアイスクリームとルビがふってあった。駄洒落だなぁ。氷菓子と高利貸。しかし、謎が解けた。

le mardi 13 août 2019
6時半、快晴、2040


『不如帰』。明治時代の華族の生活が描かれている。人間模様といえばそうなのだが、嫁姑、親戚付合い、夫婦関係、ま、いってみれば洋の東西をとわずの問題が晒される。しかし、僕には退屈というか、自分に関係のない別の世界のどうでもいい日常の展開だ。

出てきた、この科白。新妻浪子が結核となり逗子の別荘で静養中、夫の武男がきて海岸を散歩する。
『二人 しばし 黙し 語ら ず。 江の島 より たり 白帆 一つ、 海面 すべり 行く。   浪子 曇る 微笑 帯び て「 なおり ます わ、 きっと なおり ます わ、―― ああ あ、 人間 なぜ 死ぬ でしょ う!   生き たい わ!   千年 万年 生き たい わ!   死ぬ なら 二人 で!   ねエ、 二人 で!」 「浪 さん 亡くなれ ば、 生き ちゃ おら ん!」』。まだ新婚1年目の二人だった。

日清戦争前夜、山木なる政商が云う。
「うう 朝鮮 …… 東学 ますます 猖獗…… なに 清国 出兵 …… さあ 大分 おもし ろくな ぞ。 これ 出兵 する―― 戦争 なる―― さあ もうかる ぜ。 隅、 前祝い だ、 一つ 飲め」。
政商は戦争を喜んでいる。

le mercredi 14 août 2019
6時半、快晴、2040

『不如帰』下偏。日清戦争の海軍の戦いがでてきた。旅順で戦闘に勝つと、日本兵が中国で略奪行為をしていたことが書かれている。民家を襲ったことが正直にでていた。どの戦争でも、日本に限らず、戦後は指揮が乱れ略奪、強姦、殺人が行われていたということだ。徳富蘆花、ちゃんと美化せずに書いている。

これも有名な科白。
「ほのか なる 浪子 上り が、 たちまち なき あたり さし たり、 波うち、 ばかり 熱き はらはら 苦しき つき、 「ああ つらい!   つらい!   もう―― もう 婦人(おんな) なんぞ ―― 生まれ ませ よ。―― あああ!」」。
女性の地位が低かった時代の話だ。

蘆花も美文調でリズムが軽い。声を出して読むと流れる小川となる。見事であった。感情もくすぐる。涙っぽいのは好きじゃないが泣かせるのも上手い。

le jeudi 15 août 2019 
6時半、快晴、2045%。日本敗戦74年。

インターネットで95日のルブンバシからキンシャサへのフライト予約が出来ない。便がないことになっている。毎日運航の筈の便がないのである。エージェントに電話すると、ネットとエージェントのシステムは同じだから、インターネットで予約できなければ、エージェントでも出来ないとの返事。かつ現在運航表を更新中だから待てという。もう出発日までに一月もないのに運行予定が立たないのか。同じ返事を実は82日に受けている。ダメな会社だね。

イスラエルの国鳥はヤツガシラである。尾羽があり、頭に冠を戴く可愛い鳥だ。フランス語はHuppeになる。Wikipediaのヤツガシラ項を読むと、日本語ではユダヤ教の律法で不浄な鳥となっている。えっ、じゃそんな不浄な鳥が、ユダヤの国、イスラエルの国鳥なのと思う。調べてみると、レビ記に「食べてはいけない、食に適さない」鳥としてヤツガシラがでている。「適さないimpropre」ということで、特に「不浄なmalpropre」鳥ではなさそうだ。ユダヤ人も冠を頂いたこの美しい鳥を忌み嫌っているわけではない。ただ捕って食べちゃいかないのだ。ふ~ん。ま、いずれにせよ、ブタにしてもユダヤ教やイスラム教で食べてはいけないとする合理的な理由が現代においてあるとは思えない。
Huppeユップを何故調べたかというと、豊かな地域、富裕層の地域quartier huppé(ユペ)という表現が新聞記事にでてきたからである。金持ちのという意味で普通にricheと云ってくれればいいのにhuppéとあったのでHuppeってなんだろうと思ったのである。

漱石『吾輩は猫である』の結末は、「吾輩」がビールを飲んで酔っ払い、水位が低くなって出られない甕の中で溺れて死んでしまう。でもこんなトンチキな猫はいない。僕がサハラ砂漠の街道で買い求めた耳の大きなキツネ君は、マジョルカ島のプールで溺れ死んだけど、猫ちゃんはお利巧だから水に落ちないし、ビールも飲まない。猫は旅に出ることがある。結末は出奔にして欲しかったね。

le vendredi 16 août 2019
6時半、快晴、2040%。

Congo Airwaysのサイト更新がなってフライト予約をしたが、カード払いはできなかった。「カードで払えます」なんて書いてあるが、これまたコンゴの特徴で、「払えたらいいなぁ」という期待と現実の乖離である。

le samedi 17 août 2019
6時半、快晴、2040

ニョッキを食べた。久しぶり。ニョッキを茹でて生クリームであえ、生ハムを添える。美味い。トマト味、カレー味でもできるが、生クリームが一番。エストラゴンをふりかける。

le dimanche 18 août 2019
7時、快晴、2045%。

悪寒がするのでパラセタモル系の薬をのんで早寝。

le lundi 19 août 2019
6時半、快晴、2035%。

停電。9時から17時まで。水道はOK

熱っぽいのに体温計は平熱を示している。

隣の床屋で散髪。

携帯電話会社、AirtelVodacomOrange等で国内送金ができる。受け取りには口座を開ける必要がある。送金にはその必要がない。日本人ハーフのジュベ君の2019-20年の学年が来月始まるので受付料金28000フラン(1800円)を送金した。授業料は別。9月から4年生(高校1年に相当)だ。

停電開始、13時半。今日の回復ははやかった。1415分。
ところが、15時、Airtelで口座をひらこうとしたら、Airtelのオフィスが停電中。旅券のコピーが出来ない。且つ担当者の携帯がローバッテリーだという。担当は30分くらいで電気がくるだろうと期待していたが、17時半に連絡したらまだ電気がきていないという。口座開設を翌日に回した。

le mardi 20 août 2019
7時、快晴、1940%。

寒い。3時ころ目が覚めてから咳き込んで苦しかった。もうダメ。まだ死ぬ気はしなかったが、呼吸困難。ゼイゼイいって、いやになっちゃった。昨夜解熱剤を飲んでいるが、発熱はない。薬が切れたと思われる9時現在、平熱。息も整ってきた。

今日は12時半に停電。なんと回復は18時だった。

14時過ぎ、発熱。37°台。
病院には明日行こう。

le mercredi 21 août 2019
7時、快晴、1937.5

病院、Centre Medical Pacifiqueから帰ったら停電だった。
この医療センターが地元キプシでは一番まともなところ。
家で熱を測ったら38°台に突入していた。悪寒がする。
採血は10時に終わったが、結果が出るのは14時半だそうだ。
その間に咳が出るといったらレントゲンを撮られた。それも汚い台にうつ伏せになって肺の映像をとった。

午後14時半、再び医療センターへ。ラボで結果をもらう。マラリア陽性、クロス「X」が一つ。お医者さんは若いパシアンさん。処方箋をには薬がいっぱい。
マラリアになったのは生まれて初めて。でも予感が今度はあった。マラリアの薬はLumeartでキニーネ系ではないという。もうキニーネは使わないのか。
マラリアはいいのだが、肺炎Pneumonieを起こしているらしい。こちらの方が重大だ。朝、夜、激しい咳が出て痰を吐いていた。痰に血液は混じっていなかった。しかし強く痰を出すと胸が痛んだ。肺炎も予測していた。だから驚かないが、態と大きな咳をするのは止めよう。抗生物質は好かないが治療には仕方ない。老人には危険な病である。

停電は長く、結局24時を過ぎても電気は来なかった。

le jeudi 22 août 2019
6時半、快晴、2045%。

710分、やっと電気が来た。PCもスマホもローバッテリー。

薬はアルテムエーテル/ルメファントリン。有名な薬のようだ。

le vendredi 23 août 2019
7時、快晴、2040%。

もうすぐ9月。ジャカランダの花が咲き始めた。9月には満開になる。

庭のハイビスカスが咲き乱れている。ハイビスカスは1年中咲いているが花の多寡がある。8月のハイビスカス、9月のジャカランダ、11月のサルスベリ。植物の感覚は鋭い。
垣根のブーゲンビリアは通年花が咲く。

le samedi 24 août 2019
7時、快晴、1940

今日朝6時の投薬でマラリア治療はおしまい。熱はもう上がらない。パラセタモルも飲まない。

le dimanche 25 août 2019
6時半、快晴、1940

平熱。ところが朝5時に目が覚めて咳き込み。寝汗。パジャマの下に来ていたシャツを脱ぎ捨ててしばらく休む。
でも、今夜は良く眠れた。快眠の部類。

715分、停電。835分、回復。Bravo

平野啓一郎のTwitterに出てきた作品と作者を下記する。
このフランス語訳を誰がしたが不明。日本語訳はネットにある。
J’étais droit et froid, j’étais un pont, j’enjambais un gouffre, de ce côté étaient plantés les pieds, de l’autre les mains, je mordais fermement dans la glaise qui s’effritait. Les pans de ma robe flottaient sur mes flancs. Dans les profondeurs coulait avec fracas le torrent glacé où nageaient des truites. Aucun touriste ne venait se perdre sur ces hauteurs sans chemins, le pont n’était encore signalé sur aucune carte. J’étais là et j’attendais ; je devais attendre ; s’il ne s’effondre pas, aucun pont qu’on a érigé un jour ne peut cesser d’être un pont. Il vint un soir, était-ce le premier soir ou le millième, je ne sais pas, mes pensées roulaient dans la confusion, et toujours, toujours tournaient en rond – c’était un soir en été, le torrent mugissait plus profondément, j’entendis un pas d’homme. Viens à moi, viens à moi. Étire-toi, pont, mets-toi debout, barre sans parapet, soutiens celui qui se livre à toi, règle-toi imperceptiblement à celui dont le pas manque d’assurance, et s’il chancelle, alors dévoile-toi, et comme un dieu de la montagne emporte-le jusque de l’autre côté. Il s’avança, il tapota sur moi avec la pointe de sa canne, puis, toujours avec sa canne, souleva les pans de ma robe et les répartit sur moi, il enfonça la pointe de sa canne dans mes cheveux broussailleux et l’y laissa dedans longtemps, regardant certainement tout autour. Je le suivais dans ses rêves par-delà montagnes et vallées quand il me sauta dessus à pieds joints. Je fus secoué par une douleur atroce, totalement désemparé. Qui était-ce ? Un enfant ? Un gymnaste ? Un intrépide ? Un suicidaire ? Un tentateur ? Un destructeur ? Alors je me retournai pour le voir. Le pont se retourne ! A peine étais-je retourné que je m’effondrais déjà, je m’effondrais et j’étais déjà en pièces et le corps tailladé par les rochers pointus qui m’avaient toujours regardé paisiblement au milieu des eaux agitées.
日本語になったテキストよりも、多分フランス語編訳の方が正しいだろう。仏独翻訳は長い歴史があるし、隣国同士という近さがある。
日本語に翻訳するときに難しくしてしまう。とくにカフカやサルトルだといじくる傾向がある。それに日本語では時制がいい加減になる。過去現在が曖昧にされてしまう。

学生時代にカフカの『変身』を読んでいる。新潮か岩波の文庫だろう。『変身』ではなく
Métamorphose』だから「変態」であるべきだったと思われる。イモムシがチョウになるのを変態というのだから。そうでないと筋妻があわない気がする。しかし、「変態」とするとObsession sexuelleの意味が日本語にあるので具合が悪かったのかなぁ。

le lundi 26 août 2019
7時、快晴、2040

地元「パシフィック医療センター」では出来ないというので、痰の検査はジェカミン病院でした。
このジェカミン病院は広大な敷地の総合病院だった。「だった」というのは過去形である。キプシは鉱山(マンガン、銅他)の町で、町の殆どは鉱山会社Gecaminesが建設した。僕の住んでいる住宅も同様である。しかし、Gecamines社が建設したというのも性格ではない。実は、ベルギー植民地時代にユニオン・ミニエール社が建設したのだ。日本の炭鉱の町を三井が作ったようなものだ。ただそれよりもずっと贅沢な町として計画され建設されている。インフラも整えられた。学校、病院、道路、上下水道、電話連絡網、電気等々。ジェカミン社が独立後踏襲してモブツ時代最盛期、1980年代までメンテナンスされていた。それが、会社の凋落とともに廃墟化した。道路のアスファルトは消え、穴だらけ、雨季には水たまり、乾季には砂漠となる。学校の教室はあばら家同然となり、病院も機器があっても機能しない。

そのジェカミン病院で痰の検査をして、結果はネガティブだったという。何の検査をしたのか。どうも結核菌らしい。肺炎の検査をしてもらいたかったのに。も一度、レントゲンをとりたい、再度肺炎の検査をすると。僕も即座には断らなかった。「じゃ、来週にでも」といって別れた。
ルブンバシのドンボスコ病院(サレジオ会)でやってもらうかなぁ。それともアビジャンで検査しよう。
肺炎はビールス原因と細菌原因とがあるそうだ。抗生物質は細菌には効果があるが、ビールスには別の薬が必要らしい。「医療センター」のパシアン医師が処方したのは抗生物質で、検査結果が出るまでの仮の治療だった。
抗生物質を飲むのを辞めることにした。マラリア治療が24日(土)に終わって発熱が止んだ。ずっと平熱である。

le mardi 27 août 2019
6時半、快晴、2242.5%。

昨日ルブンバシで日本人ハーフの子、ジュベナル君の新学期の洋品の一部を買った。ノート、定規類である。50ドル。さらに制服用シャツ、ズボン、安全靴などがいるらしい。
子どもがある家庭の新学期(9月)の出費は多い。僕はジュベ君しか面倒をみていないが、何人もの就学児童を抱えたところでは大変な出費である。だから学校へ行けない子が沢山いる。毎月の授業料は1500円もしない。だが、子どもを学校に通わせるには授業料だけでは済まない。毎日の交通費もかかろうし、食事代もいる。
ジュベ君は8人兄弟姉妹の真ん中だ。アヤコお母さんも必死だ。
チセケディ新大統領は憲法に則って、義務教育の無料化を昨日も約束していた。国公立の小学校が対象だ。ジュベ君の中高学校はキリスト教系私立。私立でも授業料が安い。教育も先生がまし。国公立は授業破壊が進んでいる。チセケディの約束は約束だが、資金的背景がないのだから実効性がない。リップサービスに終わるだろう。

le mercredi 28 août 2019
6時半、快晴、2250%。

朝が多少暖かくなってきた。

映画『バーニング』(イ・チャンドン監督、韓国、2018年)。前にも観たことがあったような。全編を今回観たが、正直ちょっと退屈した。現代の若者の閉塞感、喪失、不安が描かれているのだそうだ。そうなのかな。フランス人が好みそうな流れではある。「現代」というが、テーマは昔からあったような気がする。解決が勿論ないストーリー。成熟してきた社会の病理とでもいうのか。

le jeudi 29 août 2019
6時半、快晴、2240%。

ルブンバシ空港出迎え。人混みで疲れた。

le vendredi 30 août 2019
6時、快晴、2240%。

錦織圭、あっさりとオーストラリアのデ・ミノールに負けてしまった。USオープン。ダメだなぁ。どうしてまだトップ10に残っていられるのか分からない。波があり過ぎる。結婚すれば安定するかな。

le samedi 31 août 2019
6時、快晴、2245%