le lundi
1er juin 2020
6時、快晴、22℃、55%。
庭師に先月分の給与を払った。祖母を先週亡くしたそうだ。明日埋葬で、今日は墓の穴掘りをしなければいけないという。墓地が用意してくれるのかと思ったが亡くなった人の家族が穴掘りまでしなければならないとは。
le mardi 2
juin 2020
6時、快晴、22℃、55%。
le mercredi
3 juin 2020
6時、快晴、20℃、50%。寒い。
le jeudi 4
juin 2020
6時、快晴、20℃、55%。虫歯の日、僕の誕生日。
早く逝きたいのに。老齢に達してしまった。枯れるなんてもんじゃないしなぁ。老人になっていいことなんて何にもない。
le
vendredi 5 juin 2020
6時、快晴、21℃、60%。
怪獣が出て来たので止めてしまった『The Host』(邦題『グエムル、漢江の怪物』)を今朝再放送していたので全編をみた。かなり忍耐が必要だった。ラストで怪獣が割と簡単に殺されてしまうのは納得がいかないなぁ。無敵の怪獣らしくない。
寒いのでチーコちゃん(猫)から毛布を取り上げて昼間日に干して僕が使うことにした。チーコはどのみち僕のベッドで夜も寝ているから怒らないだろう。
le samedi
6 juin 2020
6時、快晴、22℃、50%。
僕の三菱四駆L200を売却した当地のお医者さんが、昨日亡くなったそうだ。しかも新型コロナビールスの犠牲者だという。へ~、コロナねぇ。キプシでも流行しているのか。その割に誰もマスクをしていない。コンゴの統計にもでていない。オ・カタンガ州の感染者は33名で、死者は1名となっている。キプシのお医者が亡くなる前から1名でずっと変わっていない。ま、コロナで死んだというのは噂の域をでない。
le
dimanche 7 juin 2020
6時、快晴、21℃、55%。
Black
lives matter (La vie des noires compte)。ブラックだけの問題じゃない。
『Rocketman』。エルトン・ジョンの自叙伝映画。主として70年代、80年代が扱われているが、編年的構成ではない。本人は73歳で、なお活躍中だ。
この映画僕はファンタスティークだと思う。エルトン・ジョンは幼い少年のころから音楽の天才だったのだ。アルコールと麻薬の中毒を治したから長生きしているのかな。
le lundi 8
juin 2020
6時、快晴、22℃、52.5%。
le mardi 9
juin 2020
6時、快晴、22℃、45%。乾燥している。
庭師クリスチャンに玉子を買ってきてもらった。30個が6500フランになっていた。1年前は5000フランだった。玉子も隣国ザンビアからの輸入だ。コンゴフランが対米ドルで1600から1900フランになっているからフランは18%以上安くなった。ドル建てで玉子の値上げをみるとそうインフレになってはいない。
旧植民地の英雄の銅像を破壊して喜んでいるむきがある。
キンシャサはベルギー王の冠した都会だった。レオポルド・ビル(Villeは町の意)だ。僕は植民地時代の記憶を払拭してはいけないと思う。だから、レオポルドII世王が憎いなら名前を変えて忘れ去ってはいけなかったのだ。
ルブンバシはエリザベート・ビルだった。エリザベートはベルギーの王妃。現ルブンバシ大学病院はエリザベート病院と云った。
アビジャン(コートジボワール)の区にはフランス人の旧統治者の名前が残っている。Treichville、Bingervilleなどなど。残せば、彼らが何者であったのかが思い出される。
黒人差別、人種差別は常にある。今時、自分は差別をしたことがない顔をして、黒人に肩をいれるのは厚顔ではないか。黒人による白人差別、アジア人差別も激しいのだ。人種差別撤廃はそう単純、簡単ではない。深層がある。
だから何時も自問しなければならない。偏見と批判はちがう。しかし、自分の意見が偏見なのか、批判なのか自分に問わなければいけないのだと思う。その反省が見えないような発言は疑ってかかった方がいい。インテリとはデカルト的疑いを常に持っている人を云うのだけれども、アジテイターにはそれがない。
美醜だって偏見の一種だ。僕は美人が好きだ。醜い女性、出っ歯、上を向いた鼻孔、痘痕(あばた)、左右の均整のない顔、デブ、太く短い脚の女性だって、人格としては素晴らしい女(ひと)もいるだろう。美人にちやほやするのは偏見に違いない。
老若も偏見だ。僕は若い人が好きである。老醜なんて真っ平。昔の映画でみると原節子さんは確かに美人だ。だが、老いた原さんがなお美人とはいえキスする気にはとてもならない。42歳で引退しているけれど、もうおばさんといえる御年。これも偏見だろう。だが抑えきれない。アントニオ・バンデラスは大変な美男子だったと思う。だが昨今のバンデラスは見るに堪えない。俳優なら演技で評価すべきで、必ずしも若さ、美しさではないとは分かっている。でも偏見がある。
le mercredi 10 juin 2020
6時、快晴、21℃、45%。
le jeudi 11 juin 2020
6時、快晴、20℃、45%。
『L’ami
prodigieuse』(原題『 L’amica geniale』)。邦題は『ナポリの物語』だって。前にも書いたと思うが、イタリアの現代史、女性の権利の歴史、またナポリを背景にした女性エレナとリラの友情物語である。フランス語の翻訳は原題に忠実である。genialeは正に「天才的な」という意味だ。エレナもリラも天才的といってよい。英才、俊才、例外的才能である。
エレナはピサの大学を出る。イタリアでは、大学の学士は既に世間では「ドクター」と呼ばれる。実際に博士号を持っていなくても「ドクター」である。1960年代当時、学士は珍しかった。日本のように掃いて捨てるほど大学がなかった。学生はエリートだった。日本でいえば戦前の帝国大学、旧制高校のナンバースクールの学生生徒に比べてもなお上位のエリートと云ってよい。リラは小学校の時、常にエレナよりも成績が良かった。経済的事情から上位の学校を諦めたが、ラテン語やギリシャ語を独学で勉強していた。彼女もやはり「天才」に違いない。
le vendredi 12 juin 2020
6時、快晴、20℃、47.5%。
髪を延ばそうかな。大先輩N氏が、退職後書道の個展を開いたときにお会いしたら丁髷(ちょんまげ)を結っていた。カッコよかったのを覚えている。髪がのびるのに随分と時間がかかるかも知れない。
le samedi
13 juin 2020
6時、快晴、20℃、45%。
クリスチャンがアルバイトをしている。「ぼっと一日していないで働け」、「サッカーで時間を過ごしてばかり、同じ汗を仕事で流せ」と口うるさく僕に云われて、やっと先週あたりから炭焼きの仕事を友だちにきいて始めた。トラックから灌木を下す作業を一日手伝って3000フラン(174円)が労賃だそうだ。今日はサバンナの田舎に行って、灌木の切り出しをするという。炭の原料だ。トラック4台分積み込めたら3000x4で12000フラン695円)稼げると云った。確かに仕事はない。酷く安い賃金に違いない。
それでも、外に働きにでてくれることは良いことだと思う。たとえ、交通費と小遣いに、彼が稼ぐよりも多い5000フラン(290円)を渡しても。今日は遠くに行くからと10000フラン(580円)だったが。
賃金が異常に安いようだが、1000フラン(58円)が、物価と比較して見ると、実質1000円くらいの感覚である。例えば、食パンが1000フランで買える。
le dimanche 14 juin 2020
6時、快晴、20℃、45%。
アビジャンの宿舎予約を3月23日にキャンセルしている。AirBnBは15日以内に口座に返金を振り込むと云ってきた。実際に入金されたのは4月30日。オリコのVisaカードなので、月末しか決済がない。金額は為替の変動で100円ほど多く入金されていた。ま、AirBnB(本社サンフランシスコ)は正直だったわけだ。
le lundi
15 juin 2020
6時、快晴、18℃、50%。寒い。
母弘子が病院から妹さつきの家に帰った。意識はないようだ。
散骨の話になった。妹は夫の遺灰の一部をインドのガンジス河に流したそうだ。
僕は地中海がいいな。地中海、スペイン(バルセロナ)、フランス(カンヌ)、イタリア(ナポリ)辺りで散骨してもらう。
しかし、アフリカ、コンゴやコートジボワールで灰にするのは難しい。火葬場はある筈なので、これを調べておく。
火葬cremation、火葬場crématorium。
コンゴではインド人移民コミュニティーで火葬可能と聞いたことがあるが、コートジボワールには火葬場がないそうだ。隣国ガーナまで遺体を運んで火葬になるらしい。
【ムソシの子供たち 15】Kaichi君の例
Kaichi君は1972年生まれである。しかし、ローマ字表記のKaichiはカイチ(嘉一)かもしれないしケイイチ(啓一)である可能性もある。父親の名はナカヤマ・カイチ(ケイイチ)さん。発音と表記が違うときがあるから、父親探しには想像力が必要だ。
カイチ君は今ザンビアのキトウェ市でタクシーの運転手をしている。僕はキトウェの友人宅からンドラの空港やコンゴ国境まで彼のタクシーを利用したことがある。メンテの悪いタクシーで何時故障するかと冷や冷やする。毎日水揚げを車のオーナーに渡している。
そのガタガタの車を買い取りしたいと、僕も友人もカイチ君から借金を去年申し込まれた。しかし、返してくれそうにない、返せそうにないので断っている。9人の子供の父親だ。家はキトウェ郊外の藪の中にぽつんとあった。相当生活が苦しそうだ。母親はコンゴ側のカスンバレサにいる。
19時、停電。夕餉の用意は終わっていたから被害は少ないが、MINCE!
21時半、回復。
le mardi
16 juin 2020
6時、快晴、18℃、45%。
『L’amie
prodigieuse』(ナポリの物語』の主人公、エレナとリラはそれぞれの形で戦後の独立した女性の道を探る。エレナは大学教育を受け、リラは婚家を出て工場で働く。
男女同権とはいうものの、日本でまたイタリアでも実生活で同権を主張し実施するのは難しい。強い意思がいる。
アフリカには今年独立60年の国が多い。RDCコンゴもそうだ。60年は長いのか短いのか、ともかく植民地時代よりも人々の生活はちっとも良くなっていない。農業生産も工業生産も落ちている。鉱物資源を輸出して、その他全てを輸入に頼っている。
主食のトウモロコシ(粉)も輸入、ジャガイモ、タマネギまで輸入だ。農地は放置されている。漁業もないに等しい。冷凍魚、燻製も輸入。
インフラは鉄道、道路とも整備されていないどころか独立後後退している。壊滅状態だ。
郵便制度はもはや存在しない。
女性の地位は如何か。女性大臣や局長がいないことはない。しかし例外で、企業の女性は「職場の花」といえば聞こえが良過ぎる。「女は家庭にはいろ」と云う。その家庭での地位も低く、常に離婚の危機に晒され、毎年のように子を産まざるをえない。
「ムソシの子供たち」の女性も同様で、職業を持っている女性は皆無といえる。主婦も職業だと云うのは誤魔化しである。夫に恵まれた女性も、子を産まなければ離婚されてしまう。離婚されれば、たちまち生活苦が待っている。離婚訴訟などはない。「三下り半」である。
le mercredi 17 juin 2020
6時、快晴、18℃、50%。
今日のルブンバシは、またマスク必須となった。ほぼ70%以上の市民がマスクをしていた。またキプシの出口、ルブンバシの入口で体温測定などのチェックがあった。Covid-19感染者がカタンガで70名を越したからだろうか。こんな杜撰な検査をしても効果があるとは思えない。ここではビールス伝染に任せたらいいのだ。感染ストップなど出来るわけがない。ワクチンがないから感染が恐ろしいって? エイズ、C型肝炎、マラリアにもワクチンはないよ。
19時、停電。昨夜も同時刻に停電したが、回復が早かった。果たして今日は?
そういえば、今日になって、電力会社Snelから5月分の請求書が来た。4月と5月は請求がなかった。Covid-19禍で電力料金が無料だったのだ。昨夜もあったが、短い停電だった。果たして今日は?
20時10分、回復。
le jeudi
18 juin 2020
6時、快晴、18℃、47.5%。
le
vendredi 19 juin 2020
6時、快晴、18℃、50%。
le samedi
20 juin 2020
6時、快晴、18℃、50%。
Facebookにナオミちゃん(テニス選手)が投稿していた。その投稿写真にフランツ・ファノンの本『Les Damnés de la Terre』の英語翻訳本が写っていた。丁度Black Lives Matterの時期で、よくぞナオミちゃん、ファノンを手にとってくれた。嬉しいよ。
le dimanche 21 juin 2020
7時、快晴、18℃、50%。
NHKWorldで盲目のセーラーの太平洋横断記録を流していた。岩本光弘さん、昨春サンディエゴ=いわき市(福島)を航海している。若い人かと思ったら、もう50代のオジサンだ。偉いなぁ、と思う。東日本大震災の被害者たちに勇気を、と云っていたが米国在住者だ。アメリカは悪い奴もたくさんいるが、心の広い、ハンデのある人々を受容する奴も多い。とくに挑戦者を歓迎するね。日本は岩本ファミリーには住みにくい処だろう。
le lundi
22 juin 2020
6時、快晴、18℃、45%。
電力料金52000フランおよび7月の家賃$200を払った。
le mardi
23 juin 2020
6時、快晴、18℃、45%、
|
左から僕、母弘子、妹さつき、父健一 1980年代前半、多分京都 |
母が今朝1時半、日本時間なのでこちらでは昨日18時半永眠した。97歳。大往生だね。
妹さつきが同居して最期まで看護した。ご苦労さま。
数年前からアルツハイマーが進行して、誰が看護しているのかも本人は分からなかった。
我が儘な母だった。僕と母の関係を亡くなった親友TS君は「君とお母さんの関係は友だちみたいだね」といっていた。僕は母に高校のころ、「父と別れたいなら別れたらいいじゃないか。さっさとさ」と云ったりしていた。強情な母にはしかし生活力がなかった。
確かに戦後の生活は苦しかったろう。夫唱婦随などとはいかなかった。家に女中がいて家事など自分でしたことがなかったお嬢さん育ちの母である。
父がもう35年も前に他界して、死んでしまった時には泣いていた母だが、泣くくらいなら生前にもっと感謝していてもよかったのだ。悪態ばかりつかず。ま、夫婦のことはわからないが。
とわいえ、僕は長男で妹とは5年の開きがある。「お母さんっ子」だった。父親が悪人だった。父親を正当に評価出来るようになったのは高校に入ってからだろう。
le mercredi 24 juin 2020
6時半、快晴、18℃、50%。
『阿部一族』(鷗外)。一気に読んでしまった。これまで読んでいなかった作品。鷗外の小説は何時読んでも面白い。何故今まで読まなかった作品なのか不思議である。阿部一族の悲劇だ。当時の恩、殉死の背景が興味深い。
母弘子の遺影として、晩年の写真が送られてきたので、若い時の写真を選んで欲しいと注文した。本人は自分を稀な美人だと自認していたし、周りからもそう云われていたのだから、それらしい姿がいいなぁ、と思った。
le jeudi
25 juin 2020
6時半、快晴、19℃、55%。
19時半、停電。20時、回復。
le vendredi 26 juin 2020
6時、曇り、20℃、55%。
乾季では曇りとはいえ、2時間後には快晴になる。
le samedi 27 juin 2020
6時半、曇り、20℃、57.5%。
9時40分、停電。
『走れメロス』で書き忘れたことがある。太宰は「メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。」と書いている。牧人、羊飼いbergerを太宰は知らないな、と思った。羊など殆どいない、実際の羊飼いもいない日本である。北海道になら羊飼いがいるのだろうか。
スイス、スペインで僕は羊飼いを見ている。決して牧歌的idylliqueな職業ではない。云わば最下層の労働者が羊飼いだ。のんびりとしていては羊飼いが勤まらない。羊の群れを常時監視していなければならず、羊毛を刈るのも仕事だ。杖をもっているが飾りではない。
最も今時は農業牧畜業技術者であるが。
le dimanche 28 juin 2020
7時、快晴、20℃、55%。
『上空から見た地方』(サテライトTV.、Chaine 157 Voyage)の今日16時は知床半島から始まる日本だった。北海道から日本アルプスまで。但し、北海道が詳しかった。僕は北海道に行ったことがないので興味津々。北海道は日本の固有の領土ではなく、日本が植民地化したとナレーションが入った。先住民はアイヌであり、日本は先住民を追いやって「開拓」の名のもとに植民地としたのだなぁ。
le lundi 29 juin 2020
6時、晴れ、20℃7、55%。
la mardi 30 juin 2020
6時、晴れ、21℃、50%。RDCコンゴ独立周年。祭日。
寒さが和らいできた。ありがたい。冬至(北半球では夏至)が過ぎた所為だろうか。