le mercredi 1er juillet 2020
6時、晴れ、21℃、50%。
le jeudi 2 juillet 2020
6時半、快晴、20℃、50%。
寝室の電球が切れていた。浴室の電球を持ってきて付け替えた。最近の電球はワット数がわからない。20Wでも従来の電球の100W級ということがある。消費電力が大幅に減って明るさが増している。
担ぎ屋のルーシー小母さんが今朝大豆を持ってきたので2杯買った。昼近く水が来てから洗ったが、木屑、砂、小石が混ざっていて、30分もザルにいれて数十回水を取り替えながら洗った。豆が黒くなっていたり、割れていたりしている。これでは日本なら商品として売れない。大豆だけではない。トマト、ナス、インゲン、サツマイモ、バナナ等々、全て日本では売れない。トウモロコシは硬い、ジャガイモは不揃い。ホウレンソウは虫食いだらけ。コンゴでは品種改良がない。有機農業? 冗談じゃない。有機なのは農薬を買わない、買えないから「有機」になっているだけだ。自然のままと云えば聞こえが良過ぎる。
le vendredi 3 juillet 2020
6時半、快晴、20℃、45%。
NHKWorldでラジオ体操の歴史を語っていた。その英語翻訳がCalisthenicsであった。聞き慣れない言葉だと思った。フランス語にCallisthénieというのがあると発見したが、今や全く使われていない。通常Gymnastiqueだろうなぁ。
ラジオ体操は、特殊日本的ないしは韓国や中国ではも可能かもしれないが集団的体操だ。普及させたNHKや学校教育の画一的指向は他国ではできなかったことだ。軍隊的で僕は嫌いだ。
18時40分、停電。Zut !
20分後に回復。
le samedi 4 juillet 2020
6時、快晴、18℃、45%。18℃に戻ってしまった。寒い。アメリカ合衆国独立記念日。
『じいさん ばあさん』(鷗外)。江戸時代というのは、余程水吞百姓にでも生まれない限り良い時代だったのかもしれない。もっともそれは、自由を欲せず、儒教的または世の中のしきたりに順応してゆけばの話で、僕には堪えがたい時代であるには違いないのだが。
今朝、庭のマンゴーの木に梟(フクロウ)が来たと庭師が報せに来た。クリスチャンが見に行った。「写真に撮れるか」と訊いたら、「高いところに止まっているから無理だろう」と。家に来る他の小鳥たちと違って梟はかなり大きいらしい。望遠のあるカメラならと思う。もっともっと大きいザンビア鷲が来ることもある。
14時45分、停電。15時半、回復。
今夜は満月。
le dimanche 5 juillet 2020
6時半、快晴、18℃、40%。
オ・カタンガ州の東端のザンビア国境で紛争がある。RDCコンゴの北隣、コンゴ(首都ブラザビル)のサス大統領が紛争仲介を申し出たが、南部アフリカ経済連合Sadcを代表してジンバブウェの外務高官が仲介に入ることになった。
ジンバブウェはザンビアの東の隣国、昔の南ローデシア、例の老独裁者ムガベの国だった。英語圏でもある。ザンビアにとってサス大統領では、キンシャサに加担すると思ったのだろうか。ジンバブウェとRDCコンゴは仲がいい。全大統領の父親LDカビラがモブツを追い出したとき、ジンバブウェはカビラ側に立って派兵している。そのお礼にムガベはコンゴから巨大なダイアモンドを贈られたときいた。
ジンバブウェの仲介で平和裏に国境紛争が解決することを願う。
le lundi 6
juillet 2020
6時、快晴、18℃、40%。
東京都知事選で現職小池氏が366万票で当選。選挙前、Twitterを読んでいると、僕が読んでいる投稿者たちは、小池氏にみんな反対だったが、都民は支持しているわけだ。投票率55%は悪くない。選挙民は半数以上投票したのだ。その60%を得票している。都民の政治意識が低いといって嘆いていればいいのかなぁ。野党は票が割れたなどというものではない。
民主主義は数の問題。効率は悪い。しかし、それが強権暴力独裁よりもいいというならその制度を続けるしかないじゃないか。
投票結果をみると、危険なほどではないが、右翼、嫌韓、嫌中が都民にもある程度以上いることが分かった。ちゃんと投票所に行き、投票するとは積極的で怖い連中である。「日本第一党」なんて排他主義がまかり通ったらと思うが、日本は「右向け右」で、ある時一斉に流れが変わる国だから、潰してしまいたい勢力だけれども、それでは民主主義にならない。そういうところが民主主義にはある。
僕が都民なら小池氏に投票することは絶対ないが。
「ドルガバ」って何だろうなと思ったらDolce Gabbanaだった。Dolce & Gabbanaはイタリアのファッション・メーカー。ふ~ん、こんな風に略すのか。
le mardi 7 juillet 2020
6時、快晴、17℃、45%。
伊藤『若い詩人の肖像』の中に、友人梶井基次郎がボードレールの「硝子売り」という詩の話を伊藤整にしたとある。梶井はボードレールの詩とはまるっきり違う詩の骨子を語る。伊藤はあとで丸善で「硝子売り」を読むが、梶井の話がボードレールの詩と違うと知る。けれども、伊藤は梶井の語ったイメージの方が美しいという。
この話のもとになった「硝子売り」、原題は「Le mauvais vitrier」であろう。この詩は伊藤にあっさりと片付けられるような単純な詩ではないように思う。
第一、語り手(多分ボードレール)が硝子売りを狙って窓から落とすのは「インク壺」ではなくて、原文では「小さな植木鉢un petit pot de fleurs」であり、第二に、ガラスが飛び散ったのが問題ではなく、可哀相なガラス売りの背負っていた板ガラスを粉々に砕いてしまった語り手の行為なのである。しかも、そういう悪戯をしながら「美しき人生よLa vie en beau !」と叫ぶ、その叫びの意味である。
伊藤整や梶井は本当に「硝子売り」を読んだのかなぁ。ボードレールのこの散文は随分とサディックなのだ。
le mercredi 8 juillet 2020
6時、快晴、17℃、45%。
フランスは先の大戦でドイツに負けて、軍事的に占領された。植民地化されたわけではない。悪名高いペタン将軍がビシー政権を樹立したが、ドイツの傀儡だった。しかし、ペタンのお陰でフランスは戦いを継続せず、多くのフランス人の命が救われた筈である。しかしそう考えるよりも、ロンドンに逃げたドゴール将軍の下、抵抗運動(レジスタンス)がフランスを開放したという。レジスタンスの過大評価だ。
僕が大学でフランス語を習ったとき、最初のテキストがドゴールの「回想録」だった。フランスはドゴールのお陰で戦勝国に加わり、戦後の国連で常任理事国を確保するなど法外な地位を得た。それは実際は米国のお陰である。
レジスタンスがどれほどフランス開放に役立ったのかは、実は大いに疑問である。米国の参戦がなければ、ナチドイツの勝利に終わったろう。核兵器もミサイルもドイツが先鞭をつけていたろう。戦後世界を米国がリードしたのは当然である。
le jeudi 9
juillet 2020
6時、快晴、18℃、52.5%。
今朝、キプシでもデモ。
今日から3日、自宅待機命令が政府から出ている。これに反対するデモだ。警察が脅かしの空砲を撃ち、中には実弾もあって怪我人が出た模様。
こんな田舎町でこれなんだから、ルブンバシや首都キンシャサでのデモは激しかったかも。但し、デモは与党系。3日も自宅待機では商売が上がったりで食えないと云うのが大衆の本音だ。
Covid-19禍での死者は少ない。インフルエンザのように自然に感染させればいいのだ。ワクチンがないからといって自宅待機Confinementはアフリカでは政府補償などないのだから無理である。若者の感染者は発病しても死者が更に少ない。僕のような老人は死ねばいい。コンゴに老人は少ない。日本や西欧とは違う。スエーデンのように免疫の壁をつくればいいのである。西欧の真似をしてWHOのいうことなど聞く必要はない。
18時半、停電。良くまぁ、やるよ。停電王国コンゴ。今日は調理中だった。20分で回復。
19時半、再び停電。20時、回復。
le
vendredi 10 juillet 2020
6時、快晴、20℃、60%。
le samedi
11 juillet 2020
6時半、快晴、20℃、62.5%。
le dimanche 12 juillet 2020
6時、快晴、21℃、57.5%。
オーストラリア先住民出身のアスリート、フリーマン・キャシーさんって偉いなぁ。引退後NPOを創設して、アボリジニの子どもたちの教育を助けている。
それにしても、オーストラリアの白人は酷いことをアボリジニAborogènesにしてきたんだ。アボリジニはヒトじゃないってことだったんだな。日本のアイヌだって虐待を受けていたのかもしれない。僕が知らない、知らされていないだけなのかもしれない。
フリーマン・キャッシーさんのことを高山正之というジャーナリストが書いているらしい。それをわざわざ日本語Wkipeiaがひいている。出典がないから事実かどうか分からないが、英語やフランス語のWikipeiaには出ていない高山の記事だ。高山正之の他の著書をみると、どうもいい加減な男、偏見の塊のような男なので、事実とは思えない。キャシーさんを貶めるような出自に関する記事まである。Wikipedia日本語版は信用できない場合があるので注意しなければならない。
le lundi
13 juillet 2020
6時、快晴、20℃、50%。
『新生』(藤村)を読み始めて3日になる。新聞小説。藤村がフランスに渡航してからのことは多少興味が持てたが、それまでの経過はつまらない。
フランスで藤村が住んでいたのがポールロワイヤルPort Royal。僕が1972年に渡仏したとき初めて住んだ屋根裏部屋があったところと同じ地区だ。僕はSquare Port Royalといって、地下鉄ポールロワイヤル駅からコシャン病院の角を曲がって刑務所の通りに入って直ぐのSquareだった。家主はトマさん。2か月くらいたってトマさんの娘のために部屋を明け渡して欲しいと云われてそこを出た。その後、近くの小さなホテルに入り、また郊外のムドン、そして大学都市Cité universitaireのモナコ館へと移った。
藤村は姪の島崎こま子と子をもうけた。姪との結婚は現在でも民法上出来ない。道徳上のことを僕は気にしない。年齢差が20年以上ある。セクハラだったのか、愛情だったのかよく分からない。ま、日本の「世間」は煩いだろう。ともかく藤村はこの件でフランスに逃げ出した。僕は伊藤整の小説からこのフランス行きを知った。
le mardi
14 juillet 2020
6時、快晴、21℃、50%。フランス革命記念日。
le mercredi 15 juillet 2020
6時、快晴、20℃、40%。
昨日になってやっと来た電力会社Snelの支払い請求。今日払いに行く。毎月少しづつだが上がっている。最大の原因はコンゴフランの下落。
昨日のルブンバシでの為替は、1ドルが1950フランになっていた。スーパー「プサロ」では2000フラン。フランの下落は、何でも輸入に頼っているRDコンゴにとっては痛い。物価上昇に直接繋がるのである。鉱物資源を輸出して、食料を初めとして何から何まで輸入している国だ。Covid-19禍で一時休山している鉱山会社が多い。フラン下落は続くだろう。
Snelに料金支払いをしたというのに、18時45分、停電。19時40分に回復。
映画『Battante』(原題:Overcomer、邦題:赦しのちから)。キリスト教映画に分類されている。確かに宗教色がつよい。しかしカトリックの映画ではない。アメリカのプロテスタント教会のある意味宣伝映画に違いない。500万ドルで出来た映画で3800万ドル稼ぎ出したのだから偉い。500万ドルでも低予算といえるのだろう。ま、ハッピーエンドなので後味は悪くない。
le jeudi
16 juillet 2020
6時、快晴、20℃、35%。
先月分のブログを更新する。
18時30分、停電。5分して点いて、やれやれと思ったらまた5分後に停電とは。やっと20時に回復。20時55分、停電。
le
vendredi 17 juillet 2020
7時、快晴、18℃、40%。
昨夜からの停電は一晩中続き、今日午前10時半に回復。キプシ市全体ではなく僕のいる地域だけの停電であった。長かった。
ぬかよろこび。11時半、停電。12時半、通電。
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1915年当時のパリ 女性のファッションが流石に古めかしい |
藤村の『新生』に描かれたフランスは丁度今から100年前の頃だ。藤村は第一次世界大戦開始前にパリに入り、戦争中一時リモージュLimogesに疎開した。
藤村が見たフランスはかなりカトリックの宗教色がまだ強い頃だとわかった。多分、僕が1970年代にギリシャやイタリアのナポリに行ったときに感じた雰囲気に似ているように思う。1980年代のコートダジュール海岸では既に女性のトップレスが当り前だった。
母のことで思いだしたことがある。僕が学生のころだ。僕の本棚にボボワールSimone de Beauvoirの『第二の性』Le dexieme
Sexeがあった。
「L'humanité
est mâle et l'homme définit la femme non en soi mais relativement à lui ; elle
n'est pas considérée comme un être autonome.」(Le Deuxième Sexe, tome I - 1949)という有名な言葉がある作品だ。それを母が本棚から出して読んだ形跡があった。「読みなさい」と母に渡したわけではない。母が内容を理解したかどうかは知らない。しかし僕は嬉しかった。ボボワールが正に指摘したような女性で母は生涯を終えたと思うけれども。
【ムソシの子供たち 16】 ナナさん
ナナさんはフランスのニュース専門TV局の取材では激しい口調で父親を非難していた。この番組では更にナナさんはコンゴ=ザンビア国境でトラック運転手を相手に春をひさいで生活しているともレポートしている。
赤貧生活ではそれもあらんかと思う。実際、最初に彼女の家を訪問したとき、少女二人を紹介してくれたが、父親の名前を知らないとナナさんは答えた。しかし、下の娘さんの小学校の成績が抜群で、飛び級をしたと自慢していた。
彼女は現在将校の妻となり、二人の子をもうけている。
僕のNPOからナナさんに養鶏を委託した。ニワトリは6週間で売れるようになる。ヒナや餌は近い国境を越えてザンビアで購入する。家計が多少楽になって庭に井戸を掘り、ニワトリを冷凍する冷凍庫も買った。
ナナさんの父親はカミサワ・コウジさん。絶対会いたくない、万が一父親がコンゴに来たらありったけの悪口で怨み辛みを云ってやるとしていた彼女がいまは「父親に会いたい、亡くなった母親の話をきかせたい」と変わった。
le samedi 18 juillet 2020
6時、快晴、17℃、40%。寒い。
Twitterのつぶやきは「便所の落書き」だと知り合いのジャーナリストM氏が云った。しかもその落書きが世の中(の方向)を変えると。そうかなぁ、表層は変わるかもしれないけど、根本的に日本の世の中、社会が「便所の落書き」でかわるだろうか。
検察庁人事で黒川某が賭けマージャンをしたとか、Twitterでも話題になり、黒川が検察官を辞めた。それで「正義が勝った」などというのは、ちゃんちゃらおかしい。
黒川が辞任したくらいで世の中がかわるかい。それが一歩前進とでもいうのか。
東京都知事選で小池某が圧倒的勝利。Twitterをみていると小池は最低の知事、TV討論を拒否しネットでしか選挙運動をしていなかったという。そうかねぇ。僕が都民なら小池なんぞに投票しない。しかし、都民はともかく小池を選んだんだ。
民主主義は愚衆の制度でもあるんだ。
19時半、停電。20時40分、回復。
le dimanche 19 juillet 2020
6時、快晴、16℃、40%。今年の最低温度。
『新生』の前半を終えた。フランス滞在時の文章は、ま、懐かしくもあった。藤村のこれが小説なのか。出来のいい中学生の作文だなぁ。良く書けた作文だが、僕が思う小説ではない。藤村の自伝なのだろう。
le lundi 20 juillet 2020
6時、快晴、16℃、40%。
18時55分、停電。炊飯器でご飯を炊いている途中。21時、回復。
le mardi
21 juillet 2020
6時、快晴、16℃、40%。
ルブンバシではまたマスクをしなくなっている。
今夜チセケディ大統領が緊急事態宣言の終了か延長をTVで発表する。また延長となるとことだなぁ。
演説は24時半に始まった。お陰で寝不足。ともかく国境は8月15日から開くことになった。
le mercredi 22 juillet 2020
7時、快晴、18℃、40%。
庭師クリスチャンが発熱、マラリアかチフスかだという。ともかく仕事には来ない。OKした。
藤村『新生』。藤村と姪の関係を特に非難したいとは僕は思わない。しかし、それを昇華せしめ精神の愛としてフランスのアベラアル と エロイズ(アベラールとエロイーズAbailard et Héloise)の伝説に模したのは、余りにも独善と思う。最大の違いはエロイーズの独立した稀にみる人格であろう。中世(12世紀)の女性として出色ではないか。藤村と姪には比較のしようもない。
19時45分、停電。やっぱりか。20時45分、回復。
le jeudi
23 juillet 2020
6時、快晴、18℃、50%。
僕は朝食時、毎日オリーブオイルを小匙1杯飲んでいる。イタリア産オリーブオイルを薬のカプセルに詰めてイタリアが米国に輸出していることを知ってからで、もう5年以上の習慣になっている。オリーブオイルが何に効くのかは知らない。
オリーブの木をコンゴでは見たことがない。ここカタンガでもオリーブの木が育つと思う。ところがない。理由はコンゴを植民地化していたベルギーがオリーブを知らないからだと思う。しかし独立60年、もうベルギーがなどと云っていられない。果樹も少ない。オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ミカン(マンダリン)、何でもカタンガでできる筈だ。もったいない。
『Le vent de
la liberté』(Micael Herbig監督、ドイツ、2018)
東ドイツから西ドイツに、飛行船Mongolfièreをつかって亡命する話。1978年のことだからベルリンの壁が崩壊する年まで10年以上ある。
ドイツでさえ社会主義国家として成功しなかった。1972年にシベリア鉄道に乗ってモスクワ経由パリに登ったとき、ソ連を垣間見た。米ソ冷戦の最中(さなか)だったけれど、ソ連の政治的経済的貧しさは明らかだった。そして確かに自由がなかった。それは肌で感じられた。
le
vendredi 24 juillet 2020
6時半、快晴、18℃、47.5%。
8時、断水。普通断水は毎日あるが、比較的短いのでここに記録しない。今日は22時現在断水が続いている。
le samedi 25 juillet 2020
6時半、快晴、17℃、50%。
9時頃、水がちょろちょろと流れ出した。クリスチャンが食器洗いをしてくれた。
le dimanche 26 juillet 2020
6時、快晴、17℃、50%。
『芭蕉』(藤村)。芭蕉が51歳で亡くなっていることから、意外と若い俳人だったと思いなおして、芭蕉の作品を語るという趣向かなぁ。
『嵐』(藤村)。藤村がフランスから帰国後の家族の話。長男が農業を始める経緯など。子どもの成長が「嵐」ということか。ともかく詰まらない。
ガラパゴス諸島に町があることを知らなかった。ガラパゴスというとウミガメやイグアナで有名で、ダーウィンが来たころから変わっていないのかと思った。
実際は一大観光地で、5000人もの島民がいて、プエルト・バケリソ・モレノには空港もある。考えてみれば当り前で、動物映画などでは、動物の島しか扱わないのが普通ということだ。
le lundi
27 juillet 2020
7時、快晴、18℃、50%。
ルブンバシではマスクをしているひとが殆どいなくなった。
家賃8月分を今回はAirtel
Lubumbashiで払った。
le mardi 28 juillet 2020
6時、快晴、18℃、45%。
le mercredi 29 juillet 2020
6時、曇り、19℃、50%。
僕のインターネット・プロバイダーはAfricellなのだが、8時半ころから具合が悪く、アクセスに「制限あり」とでてくる。「制限あり」とは何か。要は「不通」ということで、制限ありながら、どこかと繋がっているかというとそうではない。なんとも思わせぶりだが。
困ったなぁ。
le jeudi 30 juillet 2020
6時、曇り、20℃、50%。
le vendredi 31 juillet 2020
6時、快晴、19℃、50%。
自殺を望むASL患者を安楽死させたとして医者が刑法違反で逮捕された。医者は自殺幇助になるだろうなぁ。あるいは直接殺人罪に問われるだろう。
ASL患者を社会的に役立たない存在、必要がない存在という判断は誰がするのか。役立たない人間なんかはいくらでもいるじゃないか。いてもいなくてもいいという存在だ。それは社会が判断することじゃない。だからそんな基準で「殺してもいい」というならナチの世界になってしまう。
しかし、ALS患者に限らず、「死にたい」というなら死なせてもいいではないか。自殺できないなら幇助せざるを得ない。幇助に金がかかるので、依頼できない人もあるだろう。ボランティアで幇助してくれるならありがたいことだ。そんなNPOがあってもいい。
まだ死をえらべるだけの意識があるのだ。
植物人間になってしまっては、死も選べない。意識があるうちに自殺幇助を依頼したいものだ。幇助を依頼したものの、間違って依頼した、もっと生きたいのに殺されてしまったというのは、死んでしまってからではもう遅い。
自殺は本人の選択だ。最後の選択だね。それは尊重してもらわなくては。
『高瀬舟』(鷗外)。日本語がいい。藤村を読んできたので口直しに鷗外を読む。ついでに
『高瀬舟縁起』。安楽死問題を意識して鷗外は書いた。問題意識はやはりお医者さんだなぁと思う。
『山椒大夫』(鷗外)。『歴史其儘と歴史離れ』は『山椒大夫』の裏話だ。鷗外は「歴史離れ」をしきれなかったと「告白」しているが、僕はそれはそれでよかったのではないかと。伝説のままよりも感動的になっている。
厨子王が伝説のように復讐にかられた人物ではなく、受けた慈悲の数々を思い、慈悲をかけることを学んでいて、一回り大きな国守に描かれ、良い解決だと思う。僕は小さい時に絵本で『山椒大夫』を見ている。童話になった『山椒大夫』だ。鷗外のこの作品を読んだのは初めて。後半まで進んだところで涙が出て来て止まらなかった。泣きに泣いた。珍しいことだ。何故だろう。