ほぼ毎日日記をつけているのだが、これまでも、またこれからもブログにはその抜粋を載せていく。
Le 11 mai 2007, vendredi
このところ3日続けて快晴。雲ひとつない。
朝9時15分出発。駅でW君と落ち合いBobakar君のTaxiでGuelmaへ。1時間半でHammam Meskoutine(Hammam Chellala)に着いた。昔から湯治場として有名なところらしいが、今は巨大な観光センターが出来ていて休日とあって大変な込み具合であった。ホテルやバンガローが立ち並んでいる。なんの面白みもない建物である。現在は国立ではないらしいけれどもサーヴスは最低である。昼食をとってから近くの源泉を見にいった。これも写真の方が奇怪な岩や崖の風景を伝えている。実物はただゴミだらけで何ら感激もない。つまらん。Hammam(蒸し風呂)もプールも満員で入れなかった。昔(いにしえ)の温泉町の風情は全く破壊されていた。
同行したW君の悪いところは、「分かっていたんだ」という科白だ。Guelmaの温泉は休日で人が一杯だと「分かっていたんだ」という訳だ。なら何故Telegma(Constantine近くのもっと鄙びた温泉)に行かずにGuelmaを僕がproposeしたたときに云わなかったのだよ。頭はよさそうだが可愛げげがない。この手の人が男女を問わず西欧には多い。アラブ系は殊更である。
Bobakar君は9時15分から15時までつきあってくれて1500DA(2400円)。昼飯をおごったにせよ安い。ガソリン車ではなくシボレーのLPG車である。この国のタクシーには珍しく清潔で手入れが行き届いている。
日本で温泉地に行くことは殆どない。温泉旅館に風情を見出せないからだ。旅館の食事も大嫌いだ。どこも似たり寄ったりで、山間地で刺身などが出てくる。山菜も口に合わない。
Guelfaから15時にはConstantineに帰った。そこで、Souikaの伝統的Hammamに行った。ついていないことに今日は水が出ないので休みだと管理人さんがいう。中の写真を撮らせてもらっただけ。いつか週日でもいいから来てみよう。大理石の蒸し風呂はとても優雅でオスマントルコ時代を偲ばせる。
癪なので家の近くのhammamに行こうとしたら16時というのにまだ女性の時間。通常は女性が午前、午後が男性が入浴する時間割になっているのに。そこで床屋に行って髪を短く切ってもらった。どんどん短くなる。バリカンもつかったが、鋏をあんなにつかっては疲れるだろうに。80DA。洗髪はしてくれない。してくれる高級なところもあるらしい。髭を剃ってもらっている青年はいた。パーマだ、カラリングだといったメニューはない。
やっと17時を過ぎ近所のhammamに入った。シャワーがなく、大きなプラスチックの盥に熱湯に近いお湯と水をバケツで汲んで適当な温度にして、それをプラスチックのコップで汲んで身体にかけるのである。システム自体はSouikaのhammamも同じだろうが蒸し風呂の天井の高さ、部屋の大きさ、ムードが違う。
夜は予ねてU君(当地で知り合った医学生、さずが利発な青年)からきいていたAin SmaraのレストランShouderに行こうとした。が、ここも金曜日で閉店。散々他を探したが適当なところがなく、ConstantineのZone Industrieleまで戻りLe Palm(Eddin)なるを見つけて入った。同僚のT君と一緒。ここは隠れ家的なところでバーがある。ビールもワインも出る。ホテル以外で酒が飲めるのはここだけかもしれない。食事はgrillade。しかし、久しぶりにartichautを優雅に食べた。こんなところでartichautにお目にかかれるとは思わなかった。確かに市場で目にはしていたが。ここで、下請けのE社のSさんから声をかけられた。彼も戒律を破りにこんな場所に来ているのだ。遅くに僕の専属taxiになってきた感がある運転手君Bobakarに来てもらい帰宅。
あちこち飛び回ったように見えるが、朝が早いのでゆっくりとした一日であった。
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