25 juin 2012

6月25日 児童労働の禁止とはいうけれど abolition du travail des enfants, mais...


Le lundi 25 juin 2012
快晴。7時、19℃、55%

今日は停電がなかった。何故だろう。

「子どもの今と未来のために」の標語とともに活動する1995年カナダ生まれのNPOFTCJ Free the Children Japan」がフランス語の記事から翻訳したのが下記である。スイスの世界企業グレンコアが児童労働を利用しているというものだ。グレンコア社ついては既に本ブログで書いた。
選鉱作業をする少年
この手の児童労働の評価は実は極めて難しいのである。記事が書くようにグレンコアが間接的に児童労働を利用しているとはいえなくもない。しかしながら、ではグレンコアがこの鉱石を購入しないと決めればよいのかというと、問題はそう簡単また単純ではない。というのは、児童労働をさせているのは、先ずは子供の親たちなのである。子供たちはその労働によって親たちを助けているといえる。その親はでは子供を働かせて、左団扇で遊んでいるかというとそんなことはない。一家総出でアーティザナルな鉱石堀をしているのだ。
たとえば、最近僕のいる町キプシの鉱山でも、殆ど廃鉱になったところ(銅鉱山)に、町の失業者が千人以上押し寄せて鉱石堀りをはじめている。子供たちも借り出されている。キプシの全ての鉱山の開発権者は最近南アのキコ社(Kipushi Corporation)になった。鉱石を掘り出す人たちは何がしかを役人に払って入山する。勿論コンゴの鉱山は全て所有権としては国家であるから、役人が出てきても不思議はないのだが、要は役人が日本の「ヤクザ」のようなもので、金を払えば、盗掘ではないということにしてくれるのである。掘った鉱石を近くの小川で洗って、仲買人に鉱石を売る。1kg200フラン(20円)だそうだ。一日25kgは余裕で採掘できるというから、5000フラン(500円)になる。失業者にとってはいい商売だ。この採掘が始まってまだ1ヶ月もたっていないが、夫婦と子供たちで既に300ドル相当(27万フラン)も稼ぎ出したファミリーもてきた。子供たちの多くは午前中は学校に行き、午後親の手伝いをする。しかし児童労働には違いない。もっとも期末試験が先週終わって、今週から9月半ばまで夏休みに入った。こうした児童労働が、大会社ではなく、休鉱山や中小企業ではあとをたたない。エージェントは子供たちが掘った鉱石も、大人が掘った鉱石も一緒に買う。エージェントだって専門家とは限らない。小金を持った人たち、それは商店主だったり、階級のある軍人だったりするのだが、彼らが買い集めて、主としてインド系、中国系、レバノン系の鉱山会社に売る。それが精製されてコンゴから輸出されるという仕組みだ。全ての鉱山ではない。鉱山がアーティザナルな採掘で賑わえば、周りにレストランや雑貨商や果ては売春小屋までができる。俄か銀座である。全て表の経済活動ではなく、裏経済活動に違いない。
児童労働はRDCコンゴの法律でも禁止されている。しかし、現実として子供たちは親にとって貴重な労働資源なのである。完全に児童労働がなくなるためには、国民の所得水準が一般的に上がらなければならない。日本でも戦後子供たちは、靴磨きをし、納豆を売ったりして働いて親を助けていた。
児童労働を非難するだけでは一方的過ぎる。児童労働をなくする社会の、国家の建設のための方策を提示するのが本当の社会運動ではないか。

Quote
スイス一の大企業のグレンコアが児童労働を利用したというニュースが物議を醸しています。

グレンコアが所有しているコンゴ民主共和国の鉱山で、児童労働によって発掘された銅をグレンコアが買い取ったことをスイスのテレビ局RTS及びBBCで暴露されました。

コンゴ民主共和国で10歳の子どもが鉱山で働いていたのです。現場はカタンガにあるコルウェジから30キロ離れたティルウェジンバと言う鉱山です。

2008年からティルウェジンバをKKCKamoto Copper Company」という会社が所有しています。グレンコアは子会社のKMLKatanga Mining Limited」を通してKKCを所有しています。

2008年の不況による銅の価格暴落のために、ティルウェジンバ鉱山の工業発掘が中止されましたが2010年末から、数百人の鉱夫がこの鉱山にやってきました。

現在1600人ぐらいがこの鉱山で銅やコバルトを発掘しています。そこでは子どもも珍しくありません。安全対策がないために、この鉱山は世界の最も危ない鉱山の一つです。毎年地下の40メートルまで降りる古い坑道では落盤で30人ぐらいが亡くなっています。

しかし、グレンコアの弁護士はティルウェジンバ鉱山が違法に占拠され、自分たちは被害者だと主張しています。

 しかし、いろいろな情報から分析するとある仕組みが浮かび上がりました。
あるテレビ局が調査したところティルウェジンバの鉱夫たちはレバノン人のイズミルに鉱石を売っていたことがわかりました。
鉱山から150キロ離れたバザノというレバノンの大きな鉱業会社に鉱石を運びます。イズミルはこの会社の元社員です。

バザノはザンビアにあるMCCという会社に売っているのですが、このMCCはグレンコアの子会社なのです。時に、鉱山から直接MCCに鉱石が運ばれることがある、ということもトラックドライバーから証言が得られています。

 しかし、グレンコアは全てを否定しています

グレンコアの社長のイバン氏はインタビューで「銅もコバルトもティルウェジンバ鉱山から購入していません。当社では裏で何かをするようなこともしておりませんし、バザノから銅は買っていません」と答えました。

グレンコアは工業的に掘削した鉱石しかザンビアの工場では利用していないと主張し、バザノグループも鉱山との取引を否定しています。

昨年から株式市場に入ったこともあり、グレンコアは株主への説明も必要になりました。初めて、持続可能に関して100ページ以上のレポートを提出したのですが、その中で鉱山職人の問題については一段落しかなく、この問題についての責任を感じていないようにも見えます。
Unquote

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