Le mercredi
9 avril 2014
7時、晴れ。リビングストン。
リビングストンの街は小さい。前回はリビングストンの郊外に宿をとったこと、また自分の車で来た所為もあって、リビングストンの街を殆ど歩いていない。また来れるとも考えていなかったが、機会なので街を散歩した。
小さな博物館があった。瀑布もそうだったが、博物館も入場料がドル表示。支払いはクワチャである。クワチャは去年1月にデノミをしている。1000クワチャが1クワチャとなった。切り下げではない。当時は1ドルが5クワチャだったようだ。それが一時は7クワチャまでクワチャが弱くなった。その後持ち直して今ドルが6クワチャになっている。
博物館の展示は、ザンビアの先史時代からの歴史とリビングストンDavid Livingstonの足跡が主であった。リビングストンは現在のRDCコンゴの東部特にカタンガ州の東部も「探検」している。去年行ったタンガニーカ湖のタンザニア国側の都市キゴマ近くでスタンレイと会合した話は有名だ。ザンビアは19世紀後半になって植民地に繋がるリビングストンであるが、その名を残して今日に至っている。RDCコンゴでは同じ探検家スタンレイの名を冠したスタンレイビルStanleyvilleを独立後その名を廃してキサンガニ(オリエンタル州の州都)と名前を変えてしまった。
この博物館で特別展として子供たちの絵画を展示していた。小学生の絵であるが、子供たちのイメージが豊かで明るい絵が印象的だったので置いてあったノートに記帳してしまった。
昼、スーパー「ショップライト」隣の「カブ・カフェKabu Café」でリンゴパイとカプチーノをいただいた。こんなまともなパイに田舎町でお目にかかれるとは思わなかった。16時で閉店してしまうカフェだが、食事もできるようだ。
午後は宿舎でフランツ・ファノン『Peau noire, masques blancs黒い肌、白い仮面』をプール・サイドで読んでいた。ファノンの時代(1950年代)と現代は違う。しかし、ファノンが鋭く観察した深層心理の真実は今も正しいかもしれない。黒人が「白くなりたい」という心理は、クリスチャン君からもよく聞く。
そのクリスチャンが午後ちょっと散歩してくるといってから4時間行方不明になってしまった。道に迷ったとあとで言っていたが、昨日ビクトリア瀑布で「滝に飛び込みたくなる」と放言していたので心配した。自殺する理由がないとは思ったけれど、青少年の心理は衝動的な行為もあるだろうからわからない。ま、無事帰ってきたが、食欲がないと早寝していた。
僕は夕食に昨日と同じ「ザンベジ・カフェ」に行ってサンビーフを堪能した。赤ワインをボトルで頼むのは量が多いと思ってグラスにした。アルジェリアでは毎日ボトルを開けていたが、今は昔である。ステーキは焼きすぎだが美味だった。生野菜のサラダも、昨夜は控えたが今日は食べてしまった。英国圏は食事が不味い。その例外を見つけ出せたのはよかった。ありがたい。
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