Bonne Année 2012 !あけましておめでとうございます。
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このブログには、ありとあらゆるテーマが書かれている。特にタイトルにあるように、アフリカに関しては大概のことを話題にしている。検索機能がついているので、精々利用していただきたい。 tanabe.yoshiharu@ gmail.com アット・マークの後ろをつめてください(迷惑メイル対策のため空白が挿入されています)。
RDCコンゴの2011年経済を総括する中銀総裁マサング氏。
キンセベーレ地区に土地を見にいった。キンセベーレはルブンバシ空港の西側。話題のAnvilマイニングの鉱山と工場が国道から40キロほど行ったところにある。だから道は舗装されてこそいないが平坦で整備されている。国がルブンバシの副都心として開発している地域である。そこに僕の友人でキプシでジャーナリストをしているピエールさんが1800M2の土地を持ってしる。国道から20km。送電線の柱で76本目。彼が売りたいというのでアラン君につないだ。開発地域は1600KM2もあろうか。1800M2はゴミみたいに小さな土地になる。2500ドルが希望売り価格だそうだ。水道も電気もまだない。野原である。高いのか安いのか、見当もつかない。しかし、学校や病院施設は建設中でもある。数年後に土地が値上がりすることはほぼ確実と思われた。
南北キヴ州を結ぶオンボ(ホンボ)橋が1986年以来25年ぶりで補修された。こんな例がRDCコンゴにはいくらもある。内戦のため破壊されたインフラ(橋や道路)がいたるところ
DC et la Chine signent deux accords de coopération économique et technique de 100 millions de yuans
RDCコンゴは地下資源が豊富なだけではなく、森林資源にも恵まれている。このことは何回か当ブログで触れてきた。先に南アで開かれた第17回気候変動枠組条約締約国会議の成果としてRDCコンゴが森林保護植林対策として1700万ドルを受け取ったと国連が運営するオカピ放送が伝えた。RDCコンゴは東西カサイ州およびキンシャサ特別州をモデル州として資金を投入するらしい。しかし、森林地帯はコンゴ河に沿って赤道州やオリエンタル州が中心ではないかと思われる。資金配分が政治的である気がする。両カサイ州はサヴァンナ地帯。また、資金の出し手が具体的に伸べられていない。記事に使われた画像は赤道州のものであった。
Le dimanche 25 décembre 2011 
Le samedi 24 décembre 2011晴れ。7時、24℃、72.5%。
クリスマス・イヴ。Joyeux Noel !
RDCコンゴのカトリック教会の力は強い。新興宗教もしかしあとを絶たず押寄せてきている。とくに米国起源の擬似キリスト教が多い。RDCコンゴで特に勢力を伸ばしているのが「目覚め教会Église de Réveil」である。 カトリック教会出身で「目覚め」に転じた宗教家が大部分を占める。教義は基本的に聖書によるけれども、アフリカの伝統宗教ないし因習を取り込んで怪しい奇跡を牧師などが起こす。牧師といっても勝手に牧師を名乗って洗礼やミサを行おう場合も多々ある。原因は精神的および物質的貧困にあると僕は思うのだが、「目覚め」がカトリック教会に伍している状況は嘆かわしい。カトリック教会は行政が破壊されているRDCコンゴにあってとりわけ教育と医療分野をひとり担っている。「目覚め」の方は殆ど社会的貢献がない。
カナダのフランス語金融誌『FI Finance et Investissement』によれば、不正が多かったという大統領選挙だが、選挙中もその後も鉱山関係の活動に大きな影響はなかったそうである。とりわけ、Anvil Mining買収で中国企業Minmetalが乙波(offer)を出しているが、交渉は選挙中にもかかわらず進んでいる様子。ただし、このオッファー、来年1月11日まで伸ばされた。中国企業は現在の程度のRDCコンゴの混乱には慣れている。決してアフリカで好かれてはいない中国だが、現在までカタンガ州で中国人や中国人企業が被害にあった事実はない。
国連のラジオ、オカピ放送によると昨日カタンガ州のキテンゲで落雷により14名が亡くなったという。キテンゲはルブンバシから北に800キロ以上ある。上ロマミ県カボンゴ郡。「落雷で14名」というのに驚いたが、落雷で火事をおこした教会に集っていた人々(子供たちもいた)が被害者とわかって納得した。
カビラの大統領就任宣誓式を国営TVが中継放送していた。他の民間局も国営から映像をもらって中継していた。式らしい式で、Ceni(選管)の中継のときもそうだが、形式は出来ている。しかし、実質があるかというと疑わしい。
アフリカの政治・経済専門週刊誌『JA-Jeune Afrique』(フランス)の記事を紹介する。最高裁による採集選挙結果発表が17日となっているが、予定をはやめて前日発表されたことは既述しが、選挙やCeniの発表の経過などを特派員レポートとしてまとめている。なかなか興味ある内容である。これを読むと、やはり大統領選挙が尋常ではなかったこと、その不正が度を越していることがわかる。100万票以上の投票用紙が28日の投票日以降にRDCコンゴに到着したり、投票所によっては投票率が100%を超えていたり、投票を集計し証人がサインした表が大量に消えたり、ありとあらゆる不正があった。カビラはそれほどまでにして守られる必要があったのだろうか。何の工作もしないで、カビラが僅差であったかもしれないけれども当選した可能性がかなり高いと僕は思う。何故なら現職の強みを発揮して、カビラは国営だけでなく全てのメディアを占領していたし、行く先々のキャンペーンに大衆が動因されたし、ビラや垂れ幕もふんだんに用意できた。日本なら全て選挙法違反であるけれど、ここでは許されているようだ。それほど野党候補を怖れる必要はなかったはずである。候補者心理が不正にかりたてたのだろうか。
の国際的歌手セザリア・エボラが昨日亡くなった。Cabo verdeはポルトガルから1975年に独立したアフリカの島国である。フランス語はCap Vert、キャプ・ヴェール。英語では面白いことにケイプ・ヴァードCape VerdeといってGreen Capeとは呼ばない。首都はプライアPraia。人口50万ほどのセネガルの沖500kmに位置する小国である。国連などからのガヴァナンス評価が高く、ボツワナと並んでアフリカ大陸トップの民主国となっている。人口が少ないからだけではない。赤道ギニアなど人口が少なくても独裁国がアフリカにはまだまだある。その国カーボ・ベルデの音楽「モルナmorna」を世界に知らしめたのがセザリアである。先ずは最も美しいモルナと呼ばれる『Sodade』をdownloadして聴いてみてください。なかなかかっこいい。 http://www.youtube.com/watch?v=ERYY8GJ-i0I
e RD Congo : victoire confirmée de Kabila, son rival planifie des manifestations
南アの外務大臣は、EUやカータ・センタがRDCコンゴの選挙について「全体的みれば正しく行われた」としてカビラの当選を認める声明を発表したようだ。
選挙結果に多いなる疑問を投げた野党、当初最高裁に選挙結果を調査するように訴えることは、最高裁が与党の隠れ蓑だとの見解からだったが、結局昨日午後、元国会議長で今回の大統領候補のひとりであるビタル・カメレがティセケディ等野党を代表して法的手段に訴えた。これは、国際世論(国連のバン・キ・ムン事務象徴など)や教会のモンセンゴ枢機卿の発言に勇気付けられ、一応平和的手段をとろうという姿勢であり歓迎すべきであろう。
Farnce24の報道によれば、枢機卿モンセンゴ氏が記者団に対し、選挙は公正ではなかった、不正がおり、集計結果は正しくないと語った。枢機卿の大英断である。これはRDCコンゴのカトリック教会の占める重要さを考えると極めて影響力の大きい宣言といえよう。RDCコンゴはイタリアよりもカトリック信者が多い国、宗教が形骸化している西欧と違い現実生活に宗教が活きている国である。横行して
選挙の監視また証人としてカトリック教会は3万人の信者を投票所に配置した。多くの不正が教会の証人から指摘されている。が、教会は選挙結果について口を挟まないと宣言している。与党や野党どちらかの肩をもつと開票後の事態を重くする、暴力的反発を誘発するとの判断があるのだろう。それに、SMSが内務省命令で各社ともサービスをストップしてしまい通信手段が阻害されてしまった。
RFI(国際フランス放送)等が伝える今のところの選挙結果は、開票率52.91%。得票率カビラ49%、チセケディ34%というものだ。不穏な情勢が各地で続いている。カタンガ州の北の東カサイ州の州都ムブジマイでは外出禁止令が出され、ルブンバシでは軍隊が頻繁にパトロール、キンシャサではコンゴ河を渡って向かいのブラザビル(コンゴ共和国首都)に3000人以上が紛争を予想して避難、ブラザビルのホテルは満員だという。さてこそ、明日の結果発表はどうなるだろうか。
国内の野党勢力だけでなく、国際選挙監視団や国連が今回の選挙が不正だといいだした。これまで慎重だったのに、この和音はどう響くようになるだろう。選挙をやり直すか、カビラを槍玉にあげて引退させるか、コート・ジボワール的情勢になってきた。
コート・ジボワールの元大統領ロラン・バグボがハーグの国際刑事裁判所に引渡された。何故だろう。今年初めコート・ジボワールは得票数でバグボを上回ったアラサヌ・ウアタラ現大統領とその得票を無効だとするバグボとが争って内戦になった。フランス軍の介入があってバグボはコート・ジボワール北部に4月から幽閉されていた。バグボは国家資産の横領略奪の罪でコート・ジボワールの裁判所で裁かれるはずであった。その前に反人道犯罪で国際裁判所の法廷に立つことになった。バグボの勢力はコート・ジボワール南部(含む経済首都アビジャン)ではまだまだ強い。その中で国内裁判をすれば、再び内戦の危機が生まれると政権サイドが判断して遠い欧州にバグボを送ってしまったのだろうと考えられる。ハーグから「バグボは犯罪人だ、悪人だ」と発信することで、バグボ派の沈静か消滅をはかる。反対派を弱めるための手段として経済的効率がいいだろう。(画像はバグボ元大統領)。
選挙は昨日で終わったはずだが、投票所によっては投票箱がなかったり、投票用紙が届いていなかったり、はた選挙人名簿に名前がみつからなかったりとアクシデントが各所で発生したようだ。そのため、今日も投票していいということになったところがかなりある。選管の不手際。そんなことで投票所で騒ぎが大きくなった例も大分あったときく。これはいたしかたない。なるだけ暴力沙汰にならずに、平和裏に投票を終えてほしいものである。