30 juin 2014

6月30日 脆弱国家(駄目国家)ランキング Liste des états défaillants

Le lundi 30 juin 2014
6時、快晴、18℃、50%
RDCコンゴ独立記念日。今年は各地で記念式典が行われ交通制限がある。独立は1960年。54年目だ。

ルブンバシのルアノ空港が明日71日から毎週火水木曜日11月まで工事のため閉鎖される。ケニア航空やエチオピア航空なとは隣国ンドラ空港に着き、そこから小型機でルアノに乗客はピストン輸送されるらしい。ンドラならカスバレサ国境まで陸路2時間半で行ける。
この工事に対してカタンガ政府から注文がついている。3日も毎週閉鎖されてはカタンガ州経済に打撃だというわけだ。当然だろう。州政府は22時から翌朝6時までの夜間工事とするように空港管理会社RVAに申し入れた。

シンク・タンクや人権団体がさまざまなランキングを発表している。いわく「腐敗指数」、「人権指数」または「ビジネス難易」、「幸福度指数」等々。RDCコンゴはその度に最悪グループにランクされている。
下記はその名も「脆弱国家ランキング」、以前は「失敗国家ランキング」と云っていた。よく言うよ、と思ったが、ワシントンに本拠地を置く「平和基金会The Fund for Peace」なるNGOが作ったリストだ。このFFCの分析は、米国政府の外交政策に影響を与える、あるいは米国政府の傀儡で、予算配分に関連があると思われる。
つまりは、国家の体(てい)をなしていない国々が上位を占める国だとなる。

今年の「脆弱国家faragile states」のトップには南スーダン国がなった。これは新しい国なので5年前の「失敗国家failed states」のリストには勿論なかった。スーダンから20117月に独立している。産油国であるのがむしろ不幸で国境問題でスーダンと戦闘、大統領と副大統領の「出身民族」が違って内戦にあけくれ、まさに国家といえない国家に違いない。
2位がソマリア。アメリカが軍事介入して失敗、アフリカ連合が軍を派遣して首都モガディシオは一応安定したかに見えるが国家は南北に分裂したまま依然としてイスラミストのテロ集団アル・シェバブがはびこっている。
3位が中央アフリカ共和国RCA5年前の8位から急上昇、いや急降下というべきか。イスラム系反政府軍セレカがボジゼ大統領を追い出したはいいが、政権維持ができず投げ出して首都バンギをはじめ無政府状態。フランス軍やアフリカ連合からの軍隊派遣でも先が見えない。
さて第4位がRDCコンゴである。東部のルワンダ傀儡反政府軍M23を史上初めての実戦部隊を国連が創設して追い払ったので、次の目標はフツ系のルワンダ反政府軍のコンゴでの活動を止めさせることに移っている。東部以外の広大な領土では戦闘はない。官僚制度はベルギー時代、モブツ時代を通じて出来上がっているが腐敗しているため機能していない。しかし、経済は着実に高度成長路線にたち、物価は安定している。まだ第4位だというのが不思議な位である。とは僕の肩入れした贔屓目か。
以下、スーダン、チャド、アフガニスタン、イェーメン、ハイチ、パキスタンと続く。「失敗国家ランキング」をFFCが発表し始めた2005年のランキングではトップがなんとコート・ジボワールだった。ともかくアフリカの国々が軒並みランキング上位を占める。
2005年は要するに駄目な国76カ国のリストだけだが、今年は安定した国を含めて178カ国になった。安定した国stable stateにアフリカ大陸からは南アフリカを含めて一カ国も入っていない。

昨日、ベルギー人の友人でボランティア活動でルブンバシにきているドミニクさんに会った。3年目でまもなく帰国するので、大枚1000ドル以上をはたいてゴマ(北キヴ州)、ブカブ(南キブ州)を回ったのだそうだ。東部だが都市部はどこも平和で、ゴマは大都会、しかし車は国連や多数の国から来ているNGOのものばかりだったということだ。庶民はバイク。ブカブは植民地時代の建物が多く残っており落ち着いた美しい町だったと聞いた。今度は僕もよく知っているサレジア会のセウジュ神父がイタリアから帰国して責任者となるブカブに住みたいと。
コンゴはインフラが最悪で、東部に行くためには、格安便ならヨーロッパに行けてしまう料金以上を払わないとゴマやブカブ、カレミ(カタンガ州)には行けない。国連の飛行機をつかわせてもらえば助かるが、NPOはプライオリティが低いので予定が立てにくい。
しかし、こちらが生きているうちに行きたいものだと思う。
ジョージ・レナー氏
2010年からFFP代表
Liste des états défaillants
Dernière mise à jour: 26 juin, 2014 - 12:44 GMT

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 Le Soudan du Sud l'un des pays les plus defaillants
Le Soudan du Sud est l'un des plus jeunes pays au monde, et aussi l'un des plus défaillants
Le plus jeune pays du monde, le Soudan du Sud, arrive en tête de la liste des états fragiles de l’indice de cette année publié par l’organisme américain Fund for Peace (Fonds pour la consolidation de la paix).

La Somalie – qui est arrivée en tête ces 6 dernières années – se place en deuxième place, suivie par la RCA, la RDC, le Soudan et le Tchad. J.J Messner, qui a dirigé ce rapport a déclaré que les problèmes du Soudan étaient liés à l’instabilité chronique, au dysfonctionnement au sommet de l’état et à la montée de violences à caractère ethnique dans le pays.

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