Le 7 novembre 2010, dimanche
快晴。
マドンナが、左の腿にも怪我をして帰ってきた。一体どこで何をしているのか。しかし、並外れた顎の力を持つマドンナに傷をつけるとは、相当に喧嘩慣れした猛者に違いない。それとも自傷?傷にヨードチンキをたっぷりつけて消毒。ハエなんぞに傷口にたかられて堪るか。
家にいると昼軽く食べる。すると夕方には酷く空腹感を覚える。どうしてだろう。ルブンバシに出ると昼食をとっている時間がない。面談する人が昼だからといって食事にでることは滅多にないからだ。すると、特に強い空腹感が夕方でもないのだ。不思議である。
昼暑いと水シャワーも快適である。第一、水が冷たくてしようがないということがない。
マリーズ・コンデ『Traversée de la Mangrove』を読み始めた。舞台はグアダループの小村Rivière au Sel(塩川)。実在の村ではない。コンデの創作である。この村にやってきた外国人フランシス・サンシェールの死体を村の定年退職した女教師ティモテーが発見する。見たところ外傷はない。この亡くなった男は一体何者なのか。殺されたとすれば、誰が殺したのか。彼を巡って20人の村人たちが証言する。「サンシェール」とはフランシスコ・サンチェスらしい。しかし、ではキューバ人なのか、職業はなんだったのか、どんな目的で村に来たのか、それぞれの証言が始まる。閉鎖社会としての村。渦巻く嫉妬、羨望、偏見、関心と無関心。なかなか面白い構成である。織り込まれているクレオル(カリブの黒人たちの言語、カリブ海の黒人はアフリカから奴隷として拉致された人々、彼らの言語がクレオル。フランス語、アフリカ諸国の言語、英語からできた基本的には話言葉。20世紀に入ってから文字化された)も興味深い。ちょっと大陸のフランス語と違うフランス語も出てくる。コンデの小説としては珍しくグアダループから外に出ない。村という選ばれた小宇宙から何が見えてくるのか。コンデの力量はもう知っているから楽しみな小説である。
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