20 février 2015

2月1日~2月7日 du 1er février au 7 février

2月20日現在、インターネットは通じるもののRDCコンゴからはfacebookにアクセスできない。統制である。
Le dimanche 1er février 2015
7時、曇り、23℃、70

ネット不通、13日目。こりゃ、国歌の犯罪だ。

「イスラム国」で人質にとられた日本人が執行された。斬首。西欧の首脳は一様に残虐で野蛮な行為と非難している。しかし、リップ・サービス。なす術なしなのだ。
イスラミストには日本の常識、西欧の常識、イスラムの常識さえ通じない。

マレック・シュベルMalek ChebelFrance2の番組『Thé ou Café』でインタヴューを受けていた。アルジェリアのスキクダ出身。哲学者、作家。彼はイスラム(宗教)に関して解説する本を出している。一般的にはイスラム「穏健派」と評価されている。シュベルのイスラム解釈が本流であるべきだと僕は思うが、現実はエドニストな『千夜一夜』のイスラム世界は忘れられているようだ。
マレック・シュベル氏
Le lundi 2 février 2015
7時、曇り、22℃、70%。

ネット不通、14日目。

三菱L200のバッテリー周りがおかしく、ダニエルさんに来てもらって修理。なにを根本的に修理したのかわからないが、ともかくエンジンがかかるようになった。9000フラン(10ドル)。

カテーテルを11時に外した。クリニック・パシフィック。9000フラン。看護士はロジェ君。痛いと思った瞬間に抜けていた。
14時、多少尿意があったのでトイレに行ったが、尿は出ず。カテーテルのサイズ14番をルブンバシでアラン君とフランクランさんに探してもらうことにした。今夜尿が出なければ明日またカテーテルを入れざるをいえない。
ユリーフを28日間続けて飲んでいたのに効果がなかったのかなぁ。タダラフィルだって既に13日間飲んでいるというのに。これは憂鬱。

15時半、停電。15分で回復。

18時、なお尿は出てこない。困ったねぇ。水分は朝方ルイボス茶とグレープフルーツ・ジュースを飲んだきりだが。それにしても、、、。

Le mardi 3 février 2015
5時、曇り、23℃、72.5%。

ネット不通、15日目。

一睡も出来なかった。カテーテルを外したのは失敗だった。昨日の11時から今朝まで排尿不可だった。5時に来たミニバスの運転手アレックスに「パシフィック」まで送ってもらった。クリニックで1時間待たされたが、ともかく全量外に出せた。
ところがベテランらしき看護士は下手だった。初回は挿入に失敗するし、何がベテランだ。
昨日のロジェ君の方が慣れていた。ロジェ君は朝9時にしか来ない。それまで待てなかった。昨日11時から17時まで排尿がなかったのだから、17時に帰宅するロジェ君にやってもらえばよかった。
カテーテルは僕が買って用意した。ルブンバシでアラン君やフランクランさんに南アでいれた14号を探してもらったが、14号はなく、サイズが一回り大きい16号しかなかった。

Le mercredi 4 février 2015
6時、晴れ、23℃、70%。

ネット不通、16日目。
不通15日目の昨日になって、Vodacomから「インターネットおよびSMSは不通です。これはVodacomの意思とは独立した問題です」と報せが入った。「当局からの指示により」とは書いていない。何時再開するとも明示がない。

電気代金の請求書がきた。メーターを去年125日に設置したが、電力会社Snelから係員がメーターを見に来ていない。なのに請求書? 以前と同じくランプサムで663kWhの請求だ。何のためにメーターをつけたのか。メーターをつけてから昼間は不用なランプを消すなど節約してきたが意味がないので、係員が消費量をチェックしにくるまで止めにする。
1月分の請求書はまた値上がりしていて47560フラン(50ドル)だ。高い。

先月23日にでは血液検査の結果、PSA値が10を超えていなかった。血液検査なので、前立腺癌の疑いだけでなく、癌細胞の有無の検査だろう。ということは胃、肺、肝臓などにも癌の疑いがないということではないか、とおもったがPSAProstate Specific  Antigenのことだから前立腺癌だけがわかる検査だった。ま、癌はどこかかにあるかもしれないなぁ。

Le jeudi 5 février 2015
7時、晴れ、23℃、70%。

ネット不通、17日目。

ミニバスの新しい運転手アレックスさんは今のところ極めて真面目である。36歳。5人の父親という責任感だけでなく、彼の性格もあろう。10日間の仕事が1サイクル。以前のアラン(35歳)も最初のサイクルはまともだった。だが9日目にキプシの警察に「難癖」をつけられたあたりからおかしくなった。2サイクル目にはルブンバシの警察に「言掛かり」をふっかけられて崩れた。20代のジャン、ジャンノは嘘つきだった。
今回は何とか長期に渡って安定した仕事をして欲しい。

Le vendredi 6 février 2015
7時、晴れ、22℃、70%。

ネット不通、18日目。
945分、サイバーカフェ。メイルが300通たまっていた。

アルジェリア人でフランスアカデミー会員のアシア・ジェバールさんがパリで亡くなった。78歳。首都アルジェから東にいった海岸の町シェルシェル生まれ。ノーベル賞候補に上がったこともある。
アシア・ジュバール
処女作「渇きLa Soif」等を読みたいが、、、
le samedi 7 février 2015
7時、晴れ、24℃、65%。

ネット不通、19日目。VodacomからSMSは明日日曜日から、またインターネットは月曜日から再スタートする旨の報せが入った。やれやれなのだが、実現するまで信じるわけにはいかない。そういう会社だし、そういう国なのだ。しかし、期待させる。
僕の月間契約は819時に切れる。ロスした20間はどうしてくれるのだろう。

ピアニスト、アリス紗良オットがNHKWorldに出演していた。彼女は「音楽に国境はない」という。画面ではリストのカンパネルラを弾いていた。感動的な曲である。しかし、この感動をアフリカ人と共有できるかどうかは甚だ疑わしい。
クラシック音楽に関してだけでなく、絵画・彫刻でも同じことだ。
僕がジャコメッティを知ったのは多分神戸時代(70年代初め)に見たフランス映画『男と女』(クロード・ルルーシュ監督)のお陰だろう。映画の中の会話に出てきたのである。それとも父が購読していた『藝術新潮』で知ったのかもしれない。73年パリでジャコメッティの彫刻に触れた。ジャコメッティ知っているアフリカ人が何人いるか。
アリス紗良オットさんがルブンバシに来てコンサートをひらいたとして、彼女はその聴衆の態度に驚かされるだろう。ショパンのピアノ曲に聞き惚れるひとはなく、席をたったり、携帯が鳴ったり、カメラのフラッシュがたかれるだろう。
クラシック音楽を音楽とは思っていないアフリカ人だ。クラシックは西欧のものとして聞こうともしない。それは精神および日常生活の貧しさだ。
学校教育の所為もある。学校で音楽の時間がないのだ。ルブンバシのイマラ校(サレジア会)ではベルギー人の神父さんが宗教の時間に毎回クラシック音楽を聞かせてくれたとアラン君が云っていた。この神父さんの趣味だったのだろうが、生徒に音楽鑑賞の習慣が身につくことはなかった。
キンシャサにサハラ以南のアフリカ諸国唯一のクラシック音楽のオーケストラがある。コンゴ人の牧師さんが組織したオーケストラである。モナコでも招待されて演奏した。けれども、これでコンゴではクラシック音楽が定着しているとはいえない。

クラシック音楽の国境は貧困生活に阻まれているのである。
クラシック音楽がアフリカの住宅街から流れてくる時代は来るのだろうか。そういえばレコードを売っている店もルブンバシにはない。ストロマエは露天でコピーのCDえお売っていてもストラビンスキーはない。
Alice Sara Ottさん
この細腕から強い音を出すのは難しくないそうだ

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