10 novembre 2014

11月10日 西サハラの行方 Sahara Occidental: le Polisario menace

Le lundi 10 novembre 2014
5時、快晴、26℃、60%。

本格的雨季に入ると羽蟻の大発生がある。それがまだない。しかし、ここ一週間のうちにきっと大群が押寄せてくるにちがいない。防ぎようはない。網戸があっても暖炉の煙突などから部屋に入り込むのだ。
そうカタンガの家にはたいてい暖炉がある。78月の寒いときに薪をたくのである。僕は電気ストーブなので暖炉は使わない。
羽蟻はコンゴ人の食料になる。アリなんぞ怖くない。飯にのっけて食べてしまう、という落語があった。冗談でなく羽蟻は美味しいのだそうだ。

ルブンバシから帰ってきて、地元キプシでパンと精肉を買いに出た帰り、頭がぼーとしていてまた道路脇の溝に車を落としてしまった。今度は右側2輪。やはり周りから若者たちがよってきて、あーでもこーでもないと講釈を並べながら、それでも1時間半かけて溝から車を出すことに成功した。それからだ。助けてから「金をよこせ」ときた。一番働いた若者やニック君に皆と交渉させようとしたが上手くいかない。最初3万出せという。3万は3000円相当だが、ここの感覚でいくと3万円。冗談だろう。ムズング(正確には「ガイジン」ではなく白人の意だが、日本でいう「ガイジン」という方があっている)だとみると報酬を吊り上げる。いやな連中だ。気持ち良く「人助け」など考えも及ばない。結局半値で手を打った。
うちの子、クリスチャンまでが、僕も働いたから小遣いをくれと云いだした。呆れて怒鳴りつけてやると、ふくれて口をきかない。
貧しさがコンゴ人をこうしてしまったといえば、それまでだが、これでみんなクリスチャンなのだ。イエスの教えが何ら効果がないとは残念である。ムスリム(回教徒)ならわからないでもない。貧乏人は何もしないで金持ちから金を奪えばいいと教えられている。泥棒は腕を切られるというシャリア(回教の法典)があるが、あれは逆にどれほど泥棒が多いかの証明である。泥棒をしているという意識すら彼らにはない。それはそれとして、クリスチャンでもカトリックが多いコンゴのモラルが低くなったのは残念である。

1975年モロッコは西サハラをスペインから受取って併合した。ところが、当時アルジェリアのブームディエンヌ大統領が西サハラの独立派(ポリサリオ)に加担した。それから延々40年西サハラの帰属を巡って国際問題となった。
国連は92年に国民投票で帰属を決めようと決議したがなかなか実施できずに20年が経てしまった。モロッコは国内問題として西サハラ住民の自治を拡大すると表明している。
今回モロッコ国王モハメッドVI世が、西サハラはあくまでモロッコの領土であると改めて演説したため、ポリサリオが軍事的手段に出てきた。ポリサリオの軍事力は極めて制限されたものだから、テロに走るだろう。アルジェリアは本気でモロッコと戦争する気はない。ポリサリオの軍事支援、後方支援をするだけだ。それも、ブームディエンヌが亡くなって久しいからどれほどポリサリオの後ろ盾にアルジェリアがなりうるか疑問である。その辺の感情がモロッコにはあると思う。
最も危険なのはポリサリオがイスラミスト・テロと結びつくことだ。西サハラを「イスラム国」化するというシナリオだ。
ポリサリオを政治的に利用したブームディエンヌは初代大統領ベンベラを追い出したころは社会主義の理想に燃えていたが、晩年は経済の行き詰まりからアルジェリアのイスラム化を推進した。アルジェリアの第三の都市コンスタンティーヌに当時アフリカ一といわれた巨大モスケを建設した。宗教を政治に利用したのである。
この政策がアルジェリアの暗黒の90年代、イスラム・テロに明け暮れた90年代の引き金であったと僕は思う。
西サハラがこれからどういう方向に進むかは、サハラ以南のサヘル並びに西サハラ、中央アフリカに及ぼす暗い影響がでてくるのではないか。
若いモロッコ王モハメッドVI世(51歳)の
目指すべきはスペインの前国王フアン・カルロスの
ように民主主義をモロッコに根付かせることだが、、、。

Sahara Occidental: le Polisario menace
Ie 9 novembre 2014  BBC Afrique

Le Front Polisario a menacé dimanche de reprendre les armes. C'est en réponse aux propos du roi Mohamed VI tenus lors de la célébration des 39 ans de l'annexion du Sahara Occidental.
Selon le roi Mohamed VI "le Maroc restera dans son Sahara et le Sahara demeurera dans son Maroc jusqu'à la fin des temps".
Réponse du Polisario: le peuple sahraoui "n'aura d'autre choix que de retourner à la lutte armée".
Le Front Polisario revendique la souveraineté du Sahara Occidental annexé par le Maroc en 1975.
L'Onu a proposé un plan de règlement qui prévoyait un référendum d'autodétermination en 1992, plan qui est aujourd'hui dans l'impasse.

Le Maroc, pour sa part, propose un plan d'autonomie du territoire sous sa souveraineté, rejeté par le Polisario qui jouit du soutien de l'Algérie.

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