Le 30 mai 2010, dimanche
晴。のち快晴。風あり。
2006年の『コンゴ日誌』の一部を読み返した。誤字が多い。恥ずかしい限りである。今もブログ『アフリカの星』や『日本カタンガ協会』で誤字が多いのだろう。校正が難しい。いや、何回も見直さないのは怠惰なだけである。読者には申し訳ない。
ネット不通。これは月曜日に朝にクレームに行ってはじめて埒が開くというものだろう。のんびりしたものだ。
バイブルを買った。フランス語版。日本語は厚く重いので東京に置いてきてしまった。ルカ伝から再読。ルカは医者だ。だが、スイスでの僕の親友の名前でもある。
この家が誇りっぽい原因はどうも風向きによっては風が砂誇りを300Mほどルブンバシ寄りの採石場から運んでくるからのようだ。ざらざらした砂ではない。超微粒の砂である。採石場といっても正に手掘りで、多くの子どもたちが働いている。児童労働の拠点でもある。安くて質がいいらしくルブンバシからも買い手がくるときいた。
バッハのブランデンブルグを聞きながら書いている。全曲が1時間47分。しかし忙しい曲である。歌舞伎は通し狂言だと数日かかる演目もあったはず。しかし、歌舞伎や文楽の人形芝居は全体の論理を追及しないから、小話が独立している。ではこのブランデンブルグはどうなのだろう。小刻みに切って演奏されることもあるのだろうか。楽章で切ることはありそうだ。しかし、それは本来作曲家に対して失礼だろう。
家で静かにクラシックを聴くのは落ち着く。アルジェリアはコンスタンティーヌのフランス文化会館では、時折、フランスから演奏家が来て演奏会や歴史や哲学の講演会を催してくれた。僕は唯一の日本人会員だった。日本人キャンプでは基本的に夜間外出禁止になっていた。僕はだから隠密に出かけたのだが、そうすると会場でTVインタヴューをうけたりする。インタヴューは致し方ない。しかし、演奏会はちょっと気が重かった。というのは、アルジェリア人聴衆の態度の悪さである。演奏中にフラッシュをたいて写真を撮る、携帯でメイルをする、途中で出たり入ったりする。こんな聴衆は見たことがない。よくぞ演奏家が我慢していると思う。会館側で演奏前に注意を促してくれるように電話でも話したし、直接会館の人に依頼したこともある。効果はなかった。ここコンゴではどうだろう。外国人を排斥したアルジェリアとは違うから、ヨーロッパ人が来るのでまともかもしれない。仔猫のチコは夕食時なのに珍しく騒がず、大人しく音楽に聴き入っている。
チャイコウスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いていたら『北京バイオリン』を見たくなった。陳凱歌(Cheng Kaige)監督の作品だ。初めてCheng Kaigeの作品を見たのは、パリのレ・アル(昔の中央市場)の地下映画館、『Adieu, ma concubine』だった。いつのことだったろう。中国に凄い監督が現れたと思った。国が上昇気流にあるとき、芸術・スポーツ分野にも逸材が登場する傾向がある。
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