17 juillet 2020

【les enfants de Musoshi 16】ナナさん

【ムソシの子供たち 16】 ナナさん 
ナナさんはフランスのニュース専門TV局の取材では激しい口調で父親を非難していた。この番組では更にナナさんはコンゴ=ザンビア国境でトラック運転手を相手に春をひさいで生活しているともレポートしている。最初は、フランスのジャーナリストの
勝手な推量かはた「やらせ」かと思った。
しかし、赤貧生活ではそれもあらんかと思う。実際、最初に彼女の家を訪問したとき、少女二人を紹介してくれたが、父親の名前を知らないとナナさんは答えた。しかし、下の娘さんの小学校の成績が抜群で、飛び級をしたと自慢していた。
彼女は現在国軍将校の妻となり、彼とも二人の子をもうけている。

僕のNPOからナナさんに養鶏を委託した。ニワトリは6週間で売れるようになる。ヒナや餌は近い国境を越えてザンビアで購入する。家計が多少楽になって庭に井戸を掘り、ニワトリを冷凍する冷凍庫も買った。だれでもが楽に出来る養鶏ではない。ワクチン接種、早起きなど結構つらい仕事である。100羽ほどを家の中で飼うことから始めた。最盛期家に付属の部屋を建設して300羽まで飼っていたが。利益からムソシの孫たちの学費の一部にあてるところ、妊娠のため養鶏を一時止めた時、資金をKさんに預けたところ、ルブンバシからカスンバレサに移した「ムソシの子どもたち」のレストランの経営赤字の穴埋めに使われてしまった。

ナナさんの父親
カミサワ・コウジさん
ナナさんの父親はカミサワ・コウジさん。絶対会いたくない、万が一父親がコンゴに来たらありったけの悪口で怨み辛みを云ってやるとしていた彼女がいまは「父親に会いたい、亡くなった母親の話をきかせたい」と変わった。

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