08 septembre 2013

『ザンジバル、ビクトリア湖、タンガニーカ湖紀行』(6) vacance en été 2013 (autocars Mwanza-Kigoma-Tabor-Mbeya-Kitwe)

『ザンジバル、ビクトリア湖、タンガニーカ湖紀行』(6
バスで移動すると、いつも一日がかりだった。3時に起きてパス・ターミナルに行かなければならいことが屡。
f)  高速バスほか
③ ムワンザ=キゴマ Saratoga Line Bus
 ムワンザと出てから暫くして、ビクトリア湖の端を渡し舟(フェリー)に乗る。何の説明もないので初めは何のために車から降ろされたのか分からなかった。フェリーの代金を払うために窓口で並ぶ。その横にフェリーの出発時間が書いてあったので何のためか分かったのである。
全線工事中だった。中国企業だ。600km。横を通るので時間がかかる。この距離で12時間は長い。しかし、予定された時間18時にキゴマに到着した。

④ キゴマ=タボーラ
 450km。この道路も舗装されていなかった。しかし、全線工事中。中国、韓国、加えて欧州(そう思ったのは重機がVolvoなどヨーロッパ製だったから)が競争するように工事をしていた。場所によっては高速道路工事。2015年に通ったら素晴らしい道になっていることだろう。
バスの窓が半分開いている場所が多く、土埃が凄かった。タボーラまでに髪が白くなった。ホテルでシャワーを浴びたら、足下を流れるお湯が黄色くなった。

⑤ タボーラ=ムベヤ バスはSumry社。日産ディーゼル UD車。
 600km。道路は舗装どころか工事箇所もなかった。出発が8時と聞いて、3時起きしなくて済むと喜んだが、7時半どころか8時になってもバスの姿はなかった。820分になって切符を買った窓口に行って訊くと、「故障を修理中、あと20分」という。30分たってもバスは来ない。また窓口に行くと、「ついて来い」。バス・ターミナルの裏で、なるほどなお修理中だ。後部タイヤを外してなにやら溶接している。尋常じゃない。「出るのか」、「大丈夫、必ず出発する」。半信半疑。
9時半、乗車。10時、タボーラを出発した。僕たちの席は財前列、丁度運転席の後ろだ。座席は全て埋まっていたが、走行途中の村々で人を乗せる。鮨詰め状態になってきた。バスの後部では乳児たちが泣き叫ぶ、窓を開ければ土埃が直撃する、閉めればサウナ状態、途中で止まれば通路が人や荷物で塞がっているから座席の背を伝って外に出ようとするものが現れる、人の頭を蹴飛ばす者も出てくる、父母の話でしか聞いたことがないが、日本の戦後の買出し列車もかくやと思われる大混乱になった。にもかかわらずバスは悪路を飛ばす。
15時、ムベヤに至る半分ほどにさしかかったとある村で、バスが立ち往生してしまった。朝溶接していた箇所が壊れたのかと思ったら違う。前輪側の板バネを外している。ショック・アプソーバだ。どうするのかと思って見ていたら、木の板を入れている。「大丈夫かいな」。その修理が終わったかと思ったら、右後輪のパンク修理をしている。パンクを直したが、空気を入れるコンプレッサーが不具合。コンプレッサーをいじり始めた。ともかくなんとかしてしまうのがアフリカだが、コンプレッサーを漸く動かしてタイヤに空気をいれた。やれやれ、これで目的地に向けて再出発できるかと思ったら、さにあらず。今度はバッテリー・プロブレム。もうこの村で夜を明かすのかと覚悟。それでも、どこからかバッテリーを見付けてきて、エンジンをスタートさせ、バッテリーをチャージしている。
こうして再び出発したのは19時過ぎだった。これじゃ、一体いつムベヤに着くのだろう。
結局、ムベヤには朝5時に着いたのだが、不思議なことにそれまでに通路に立っている人は誰もいなくなった。後から乗ってきた人たちは比較的短距離の客だったのだ。それにしても壮絶な光景を見せてくれた。バスの本数が少ないのかもしれない。ルブンバシ=ダル・エス・サラム線、ダル・エス・サラム=ムウェンザ線では主要都市を出る前に必ず重量検査があった。あれはそうしないと、定員を無視してその3倍以上、何十人もの人を乗車させてしまうからなのだろう。
 
朝8時半、なにやら溶接している
こんなんで出発できるのだろうか
ターボラからムベヤへ
道路はラフrough
案の定、途中で再び故障
しかし故障箇所は別だった
17時半
よくこれで走りきったものだ
⑥ ムベヤ=トゥンドゥマ ミニバス 4000シリング($2.5) 2時間半
 ムベヤのバス・ターミナルで都合よく国境まで行くミニバスがあった。6時、出発。直通ではないのでムベヤの町の中や途中の町で止まった。
トゥンドゥマの国境前で降りて、歩いて国境を越す。タンザニアの出入国事務所前が長蛇の列。ところが列後方に並ぶと、係官が僕らを手招きする。査証発行窓口で出国のハンコをくれた。便宜を図ってくれたのである。「アサンテ サナ(ありがとうございます)」。
ザンビア側の手続きも早かった。

⑦ ナコンデ=キトウェ 170クワチャ($31) 17時間
トゥンドゥマと接しているザンビア側の国境の町がナコンデである。歩いてバス・ターミナルに入った。大きくはないが、首都ルサカ行きとチンゴラ行きのバスが10台以上並んでいた。その中の「Hardwork Investment」なる会社のバスが一番早く出るらしい。13時発。バスは会社が違っても全部Scania社製のMarcopolo。ブラジル産だろうと思う。時簡に余裕ができたので朝食をとりに近くのホテルの食堂に入った。
夜、バスに暖房が入った。
翌朝4時にはカッパー・ベルト州の州都ンドラについた。ここで1時間停車。ンドラとキトウェの間は高速道路だ。
Hardwork Investments社運営のバス
Scaniaの「マルコポーロ」
今回の旅で最もまともなバスだった
ナコンデ(ザンビア)のターミナルで
⑧ キトウェ=チンゴラ ミニバス 17クワチャ($3) 1時間
 バス・ターミナルで待っていたのは水色のミニバスのみ。バスの中で知り合ったコンゴ人の女性のお陰でルブンバシまで右往左往せずスムーズに到着した。彼女が大きな荷物を2個持っていたのでクリス君が1個引き受けて運んだ。

⑨ チンゴラ=カスンバレサ タクシ 相乗り25クワチャ($4.5) 1時間
⑩ カスンバレサ=ルブンバシ タクシ 相乗り5000フラン($5.55
なるほど「相乗り」だと経済的だ。貸切にすると、30kmとしかないルブンバシ=キプシ間でも30ドルかかる。ましてカスンバレサでは90km以上ある。「貸切」をなぜかルブンバシではBookingという。フランス語でもスワヒリ語でもない。英語でもないだろう。英語のbookingは予約ということだから。

82013時にはアラン君の家で預かってもらっていた僕の車でルブンバシの街に出た。

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