12 décembre 2011

12月10~12日 選挙後 tentions post-électorales

Le samedi 10 décembre 2011
晴れ。7時、23℃、70%。

Cinecinema局(映画専門衛星TV局)で『Departures』(監督、滝田洋二郎、フランス語吹き替え版、邦題『おくりびと』、2008年)をみた。面白かった。モックンも久しぶりだった。日本に一時帰国していたときに『シコふんじゃった』、『Shall we ダンス?』をDVDで見たことがある。同じ俳優さんだろうと思ったが自信はなかった。
納棺師という職業が葬儀屋とは別に西欧にはないと思う。納棺はmise en bièreだが職業としてmetteur en bièreという言葉はなさそうである。遺体に衣装を着せ、化粧をほどこし、髪をととのえるなどの作業は葬儀屋の仕事として行われる。
ヨーロッパでは遺体を火葬することもある。これは宗教によらない遺族の選択になった。しかし、RDCコンゴでは伝統的に火葬はない。この映画で火葬場のシーンがあるが、コンゴ人にとってはショックであろう。
コンゴの葬儀は、とくに埋葬に向かう行列は喧騒そのもので、悲しみの表現とは思えない。親族だけでなく近所あるいはおそらく亡くなった本人とは無関係な人々までが行列に加わって大騒ぎをするのである。

キンシャサは既に荒れている様子である。しかし、不満分子が略奪などをしているのは民主化とは無関係だ。単なる犯罪行為。

キプシ街道の検
問が今日は2箇所になっていた。キプシをでたところとカンフ農場のところだ。間の抜けた検問。

Le dimanche 11 décembre 2011
雨。7時、23℃、70%。9時半、雨がやんで曇りに。

先月末、ポルトガルの民謡ファドがユネスコの無形文化遺産になった。ファドの歌手ではアマリア・ロドリゲスを80年代半ばジュネーブの劇場で演奏会でみただけである。彼女は1999年リスボンで他界している。ファドが無形文化財として保護されなければならない理由がわからない。
ポルトガルはアルガルベしか僕は知らない。大西洋岸に面していて水が冷たくがっかりしたことを覚えている。料理もカタプラナなど僕の趣味には合わなかった。

NHK WorldでRDCコンゴの選挙結果について放映していた。カビラとチセケディの映像が出た。不穏な空気を
伝えただけで、カビラ当選をを殆ど肯定的に伝えていた。一方、France5局でフランスの外務大臣アラン・ジュペはカビラの当選を否定はしなかったが大統領として認めるとも云わなかった。与野党の和解を期待する、暴力に訴えては困ると発言したにととまった。

Le lundi 12 décembre 2011
薄曇。7時、24℃、72.5%。

14時、断水。

Farnce24の報道によれば、枢機卿モンセンゴ氏が記者団に対し、選挙は公正ではなかった、不正がおり、集計結果は正しくないと語った。枢機卿の大英断である。これはRDCコンゴのカトリック教会の占める重要さを考えると極めて影響力の大きい宣言といえよう。RDCコンゴはイタリアよりもカトリック信者が多い国、宗教が形骸化している西欧と違い現実生活に宗教が活きている国である。横行して
教会は実をいえば、カビラから四駆などをプレゼントされている。そうした懐柔策に乗らないぞということだ。
また選管のトップはキリスト教とはいえプロテスタントの牧師であって、カトリック教会の出身ではない。しかし、同じキリスト者でありながら、不正に目をつぶり、カビラにすりよったダニエル・ンゴイ・ムルンダ師を許せないという気持ちが、選挙結果を傍観するだけではいけないとの決意をうながしたのかもしれない。
今更、国家と宗教、政教分離をもちだしてコンゴの教会を批判することは当たらない。教会は政治をしようとしているのではない。客観的正義を擁護しようとしているのである。
以下は、「口をつぐむ教会」とネット紙『Afrique en ligne』に批判されてから、3日目の教会からの回答である。

Les résultats ne sont ni "conformes ni à la vérité ni à la justice"

L'archevêque de Kinshasa, le cardinal Laurent Monsengwo Pasinya, a déclaré lundi que les résultats de la présidentielle en République démocratique du Congo (RDC), qui ont donné la victoire au président sortant Joseph Kabila, ne sont "conformes ni à la vérité ni à la justice".

"A l'analyse, les résultats proclamés par la Céni (Commission électorale nationale indépendante) le 9 décembre ne sont conformes ni à la vérité ni à la justice", a jugé Mgr Monsengwo dans une déclaration à la presse à Kinshasa.

La Céni a annoncé la réélection du président Kabila face à l'opposant Etienne Tshisekedi qui a rejeté ce résultat et s'est autoproclamé "président élu". (belga)
12/12/11 13h45

Aucun commentaire: