Le 26 mai 2010, mercredi
快晴。のち晴。
5月26日は僕の友人の誕生日だ。彼は40代で他界した。胃癌だった。第一回目のアルジェ時代の友人。当時、二人でワインを毎日浴びるように飲んでいた。大変な美男だった。女性にもてたことは勿論である。夢は服飾デザイナーだった。その夢は実現しなかった。服飾業界の人間関係に失望したようでもあった。しかし、家庭をもってからは子煩悩で、長男の野球の相手をよくしていると云っていた。僕は彼が亡くなったことを暫く知らなかった。奥さんは「だって、言えなかったのよ」と、スイスから電話したとき泣いていた。彼の子どもたちはもうとっくに成人している。どうしているかな。
ゴリラのことを話そう。
コンゴの話題というと内戦かゴリラのことしか日本では報道されない。クジラとゴリラは動物の間でも特別扱いで、ゴリラが一頭死んでも話題になる。
僕はこの国でまだゴリラをみたことがない。ルブンバシ動物園にもいなかった。ゴリラには低地ゴリラと山岳ゴリラがあるが、山岳ゴリラの生息地はルブンバシから遠く数千キロ離れた東部山岳地帯である。ルワンダとの国境。ゴリラに国境はないから両国に跨って生息している。そこにはカリシンビKarisimbi休火山がある。標高4507メーターというから富士山よりもかなり高い。ビルンガVirunga山脈の最高峰である。万年雪というよりも、雹・霰(あられ)などが年間を通じて降る。カリシンビ山は世界遺産でもあるビルンガ国立公園(79万ヘクタール、静岡県全体より広い)の中にある。そこで母子4頭のゴリラが凍死した。それがAFPのニュースになった。WWFや世界中のNPOが約700頭のゴリラの観察・保護を行っている。
AFP報道は隣国ルワンダの首都キガリから発信されている。
Rwanda: 4 gorilles des montagnes meurent de froid dans le parc des volcans
(AFP)
KIGALI — Quatre gorilles des montagnes, une femelle et trois bébés, sont morts, vraisemblablement de froid, dans le nord-ouest du Rwanda, dans la région des volcans, frontalière avec la République démocratique du Congo (RDC), a-t-on appris jeudi de sources concordantes.
Le Fonds mondial pour la nature (WWF) "a appris avec tristesse la mort de quatre gorilles des montagnes dans le Parc national des Volcans au Rwanda", indique un communiqué de cette organisation de défense de l'environnement.
"La cause exacte de leur décès n'est pas encore connue, mais il semble que les gorilles sont morts en raison du froid et des pluies diluviennes", explique le WWF.
"Les gorilles sont actuellement installés à une haute altitude sur les flancs du mont Karisimbi (qui culmine à 4.507 mètres), et les températures y sont encore plus froides", souligne le texte.
Il n'y avait aucun indice de violences ou de présence de poison laissant penser à une mort non-naturelle, selon le WWF, qui précise que les cadavres des quatre primates seront autopsiés.
Les quatre gorilles, une femelle et trois bébés, appartenaient à un groupe baptisé "Pablo". Il ont été retrouvés en début de semaine par des rangers du centre de recherche de Karisoke, dans les montagnes du nord-ouest du Rwanda.
"La mort soudaine de ces quatre gorilles n'est pas seulement un choc, c'est aussi une énorme perte pour le Rwanda et pour toute l'équipe de conservation" des gorilles des montagnes, a commenté Rica Rwigamba, en charge du tourisme au sein du Bureau de développement du Rwanda.
Près de 700 gorilles des montagnes, une espèce menacée d'extinction, vivent dans cette région des volcans, à cheval entre le Rwanda, l'Ouganda et la RDC.
昨日買った小説≪Contre vents et marées、万難を排して≫(Bernard Ilunga kayombo著、2006年)を読み終えてしまった。著者は1966年ルブンバシ生まれ。サレジア会神父。
神父さんが書いたものだからということではなく、「コンゴの小説がこれでは駄目だ」と思わせる作品だ。Kisimba青年とその恋人Yolandeの恋物語だが、時代は一体いつなのだと思わせる。Kisindaは家が貧しく、Yolandeは比較的豊かな過程で身分がつりあわない。その「社会的制約」を乗り越えてハッピー・エンドに終わる。ハッピー・エンドが悪いわけじゃない。貧富の差などどこにでもある。コンゴ社会には、まだまだ古い習慣が因習がある。その因習と戦わずしては「万難」を排したことにはならない。たとえば、部族groupes ethniquesの問題。ルバLubaだ、バントゥbantouだと250以上の部族に分けられている。そんなことを云っているから近代的統一国家ができないのだ。コンゴ国境は所与の、ベルギーが1885年にベルリンのアフリカ分割会議で決めた所与のものだろう。しかし、所与としても、既に独立50年なのである。他人に責をきせてはいられない。またたとえば、結婚のときの持参金la dot問題である。アフリカの場合、男が妻となる女の家に支払う。現金であったり、山羊や羊であったりするが、これは大家族と大家族のネゴによる。それに小説ではでてこなかったが、一夫多妻polygamieの問題もある。これらの問題を乗り越えるどころか、結婚に反対していたYolandeの父親が重病に罹り遺言として結婚を許すという結末である。作者が保守的なキリスト者としても納得がいかない小説である。
伝統、文化と因習は区別されねばならない。
久しぶりに扇風機をつけた。午後3時ごろになって室内温度が上昇したからだ。でも冷房はいらないな。
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