04 juin 2012

6月2日地獄船(コンゴ河を遡る)rafiot de l'enfer


Le samedi 2 juin 2012
快晴。7時、20℃、55%

750分、停電。なんだ!誰がザンビアから電気を買うからもう停電はないと云ったんだ。14時、回復。夜になる前に回復したのは週末だからか。電力会社Snelのいい加減さは許せないが、怒るのは僕だけ。住人は羊。ここに羊は珍しいから山羊かなぁ。山羊も大人しい。

そういえば昨日隣家の山羊がうちに侵入してきた。どこから入ったのだろうか。マドンナを放して追い立てた。マドンナは暫く山羊を追っていたが捕まらないので早々に諦めていた。

Gbémani丸
たまたまこのドキュメンタリーをみた。FR5局。タイトル『ありえぬ路、コンゴ、地獄船(LES ROUTES DE L'IMPOSSIBLE - CONGO : LE RAFIOT DE L'ENFER)』(ダニエル・レネ監督)。コンゴ河をキンシャサからキサンガニまで遡る客船。しかし、客船というには余りにも聞こえがいい。要は無秩序なのである。客室なんてない。筏(いかだ)、艀(はしけ)を繋いだ地獄への渡し船だ。この船のことをrafiot(ラフィオ、ぼろ舟)とタイトルで呼んでいる。文字通り「板子一枚下は地獄」そのものである。それに不潔、非衛生。かつて聖地ベナレス(インド)を流れる汚濁の極みのガンジス河に想像上で感激したのは『豊饒の海』であったろうか、『深い河』だったろうか。観念的世界ならそれでいいが、実際にコンゴ河をこの船に乗って2週間以上も旅をする気にはとてもなれない。若くないからでもない。非人間的すぎる。この船に乗っているコンゴ人たちをバイタリティ溢れたというのは勝手だが、その実は惨め、貧困、窮乏の極致にいる人々であるに過ぎない。諦念と慣れで流されているのだ。神の加護を祈る声が上がっていたが、それ以上に彼らに何ができるというのだろうか。
ネット環境がよくYoutubeを見ることができる方は、
しかし、ドキュメンタリーを作成した人々はどこにいたのだろう。まさかラフィオに乗って一緒に旅したのではなかろう。沈没、座礁、運たよくて漂流が日常茶飯事のコンゴ河で命を落としていては記録映画も作れない。

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