08 juin 2014

6月8日 外交特権:外交官の息子の性犯罪 Fils de diplomate soupçonné d'agressions : Paris demande la levée de l'immunité

Le dimanche 8 juin 2014
7時、快晴、2050。風が冷たい。

昨日午後アスンタ佐野さんと一緒にグラン・カラビアホテルの見本市を見学した。フランシスコ会の農園のスタンドがあった。
見本市といってもカラビアホテルの庭にテントをはって20ほどのスタンドがあっただけである。この日が最終日だった。
いくつかの発見があった。ひとつはオルトドックス(ギリシャ正教)の農園が僕のいるキプシの近くにあり、そこでチーズを作っていることだ。ギリシャ正教の僧服を着たギリシャ人らしい白人がいた。カタンガ州東部で酪農が盛んだった頃その地方のチーズがルブンバシにも入ってきていたと聞いたことがある。スタンドで試食した。美味。数種類のチーズがある。Kgあたり1500円。今度その農園を見学したいが、中国人の精銅工場がある道を10km行くのだそうだ。ちょっとだけ入ったことのある道だが酷い悪路。それを敢えて通ってみるか。
もう一つは植木の苗床作っている団体。これもキプシ街道の途中にある。昨日はスタンドで売っていなかったがその苗床でガルデーニャ(梔子)があるということだった。クチナシは大好きな花だ。学生の頃、世田谷野田の中川善之助先生の庭で初めて知った花だ。スイスの家のベランダにだから置いた。ここでも探していたが見つからなかったのだ。
見本市風景
フランシスコ会のスタンド前
(山羊たちも含む)
外交特権immunité diplomatiqueというのがある。
フランスの『ル・パリジアン』紙電子版によると、RDCコンゴのパリ大使館参事官を父に持つ14歳の少年が婦女暴行でパリ郊外イブリーヌの警察に527日(火)逮捕されたが、その24時間後には父親が外交官出ることを理由に釈放された。警察がとったDNAも直ぐに破壊された。
フランス外務省は警察の要請により、65日(木)RDCコンゴ外務省に少年の外交特権を外すようにキンシャサに伝えた。
少年の父親は警察に赴き、外交官の家族であることを証明した。さらに精神的に問題があるので医者に見せると発言している。
この少年、警察から出て直ぐに被害者とは別の女性に声をかけ、キスしようとしたり猥褻行為をしている。どうもかなりの不良のようである。この女性は「もしあの時強姦されていても少年は逮捕されることもないのね」と記者に語っている。
父親は少年をキンシャサに帰してしまった。
日本の外交官は海外で駐車違反をしたような場合罰金を払っている。外交特権を振り回して罰金を払わないのは、残念ながらアフリカなどのモラルの低い国の外交官だ。紳士淑女の国の外交官は交通違反程度のことでは外交特権を使わない。
さて、この外交特権は許せるのか。外交特権にはそれなりの歴史的背景がある。しかし、今日でも外交特権は必要なのだろうか。
ギリシャ時代もそれ以降中世も外交官は命をかけた職であった。というのは外国で逮捕され拷問にかけられたり、殺されたりしたことが度々あった。外交特権を認めたのは18世紀初めの英国であったとWikipediaフランス語版にある(日本語版は歴史を書いていない)。20世紀に入ってウィーン条約で外交特権を定めた(1961年)。
僕は先ず破廉恥罪の疑いのあるような事件、たとえば上記の少年の場合については外交特権を認めるべきではないと思う。すなわち、
外交官に関する特権として次のような項目があるが(Wikipedia日本語)、
外交官の身体の不可侵(抑留・拘禁の禁止)
刑事裁判権の免除、民事裁判権・行政裁判権の免除(一部訴訟を除く)
住居の不可侵権
接受国における関税を含む公租・公課及び社会保障負担の免除
被刑事裁判権、証人となる義務等の免除
接受国による保護義務
これら特権の範囲を外交官本人に限定したり、刑事裁判権免除の廃止等範囲を限定していくべきではないか。そして最終的には外交特権を廃止するのがよい。外交官が特別であるという理由はない。法の下では全ての人が平等だ。
在フランスRDCコンゴ大使
クリスチャン・アトキ・イレカ氏
元国連大使、2011年12月から現職
容疑者の少年の父親ではない
Fils de diplomate soupçonné d'agressions : Paris demande la levée de l'immunité
Publié le 05.06.2014, 15h37 | Mise à jour : 16h15 (『ル・パリジアン』

Le Quai d'Orsay prend en main l'affaire du fils de diplomate suspecté d'agressions sexuelles. Ce jeune de 14 ans interpellé la semaine dernière pour des faits d'exhibitionnisme et d'attouchements sexuels avait été relâché au bout de 24 heures en raison du statut de diplomate de son père.

Le jeune, décrit comme «déstructuré» et souffrant «de gros problèmes psychiatriques», a été interpellé le 27 mai. Pendant la nuit, son père s'est rendu au commissariat et a fait valoir son immunité diplomatique.

«S'il m'avait violée, ça se serait passé de la même façon»

«Nous nous sommes renseignés auprès du ministère des Affaires étrangères, qui nous a confirmé que le fils était bien protégé par l'immunité du père», haut responsable à l'ambassade de RDC, a commenté un policier.

Le jeune a été relâché le 28 mai et les actes de procédure, notamment les prélèvements ADN effectués, ont été détruits. Il devrait être renvoyé dans les prochains jours dans son pays.

«Tout s'arrête, il n'y a pas de suites, la justice ne fera rien. Et s'il m'avait violée, ça se serait passé de la même façon», a déploré sur RMC, Hélène, 18 ans, une des jeunes filles agressées. «Finalement, notre statut de victime n'est pas reconnu par l'État», a-t-elle regretté.

Depuis sa remise en liberté, le jeune a récidivé forçant une jeune femme à l'embrasser et exhibant son sexe devant une autre.


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